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INTERVIEW

Japanese

BLUE ENCOUNT

2018年11月号掲載

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Member:田邊 駿一(Vo/Gt) 江口 雄也(Gt) 辻村 勇太(Ba) 高村 佳秀(Dr)

Interviewer:石角 友香

-そのころにはもう「FREEDOM」はできてたんですか?

高村:そのころはまだ弾き語りだったような気がする。

田邊:俺がバッキバキに体調崩してるときだったもんね。"モンバス"(2018年8月18日、19日に開催された"MONSTER baSH 2018")の次の日に40℃ぐらい熱が出て、そのまんまレコーディングするっていう(笑)。

-時系列としては、いろいろ食らって悔しいと思ってたあとにできたものなんですね?

田邊:あぁ、そうだそうだ。たしかギターの音とかも"細美さん(細美武士/ELLEGARDEN/the HIATUS/MONOEYES/Vo/Gt)にしたいです"とかわけのわからないこと言ってて(笑)。アクションものやヒーローものの映画を観たあとにそのヒーローになりたいって思うような、自分が少し強くなったような感覚を先輩方のライヴを通して教えてもらえたというか。"このバンドを観たら強くなれる"って思わせないといけないんだなって。

-2曲目の「ミュージック」はふざけてていいですね(笑)。構成はふざけてるけど、歌詞では相当怒ってもいて。

田邊:最初はもっと怒ってたんですけど、それを甘くしたんです。もともと全然違う歌詞を書いてたんですけど、それを全部変えてこの曲を作ったというか。今回、ホントにいいタイミングで"ザ・プレミアム・モルツ"のお話をいただいたんですよ。3日間(※2018年9月28日~30日)限定で"ザ・プレミアム・モルツ"を買えば新曲を聴けるという企画で。ちょうどその時期に作ってたというのもあって、"これはいいタイミングだな"、だったら"酔っ払ったような曲作りましょう"ということで、転調するところは酔っ払い度がマックスみたいな感じでやろうと思って。最初はよっちゃん(高村)とふたりで曲を作るんですけど、そのときもスッとできて。

-そして3曲目の「それでも、君は走り続ける」は、"今まで達成してきたことはゴールじゃなかった"というニュアンスに聴こえました。

田邊:辻村が来月(11月25日/※取材日は10月中旬)大阪マラソンに出場するんですけど、それの応援歌なんです。『VECTOR』の中に「RUN」って曲があって、それも走る人を応援する曲なんですけど、短距離走って感じなんですよね。これ(「それでも、君は走り続ける」)はずっとこのテンポで走っていく大事さみたいな、ちゃんと自分のペースで、地に足つけて自分らしく走っていくっていう大事さを、辻村にも走りながら思ってほしいなって。で、歌詞も比喩的にいろいろ考えて、何かをしっかり見据えて進んでる人に向けて書きました。どんどん言葉が生まれてきましたね。

辻村:最初、テンポをもうちょっと上げてほしいみたいな話もしてたんですけど、最終的にこっちで良かったなって。同じことを繰り返す強さが大事だと思いますし、だから毎日同じようなことを繰り返してる人にも刺さる曲だと思います。優しさがプラスされて良かったなと思いますね。

-江口さん的には今回のシングル、どういうものになったなと思いますか?

江口:基本的には1曲1曲、聴く人を驚かせたいっていう思いがあるので、"あ、ブルエンこういうのもできるんだ"とか、毎回ドキドキとワクワクみたいなものをシングルでは作りたいなと考えていて、それを今回も実現できたシングルになったのかなと。それができなくなると自分ら的にまずいかなと思うんですけど、今回も満足いくかたちにできたので、ちゃんと一歩ずつステップアップできてるのかなと思いますね。

-高村さんは?

高村:全体としては、江口も言いましたけど、バラエティに富んでるシングルにしたいし、今年の夏に観たELLEGARDENやback numberもそうですけど、どれ聴いても名曲だと思うんですよね。全部シングルにしてもいいぐらい、いい曲しかないなって。僕らもそういうバンドでありたいって思ってるので、カップリングだろうとなんだろうと"名曲"と呼ばれたいというか。そういうクオリティの曲を毎回作っていかなきゃいけないし、作りたいと思ってるので、今回それがちゃんとできたかなと個人的には感じますね。だから、カップリングまでちゃんと聴いてほしいなと思います。