Japanese
Bird Bear Hare and Fish
2018年08月号掲載
Member:尾崎 雄貴(Vo/Gt) DAIKI(Gt) 佐孝 仁司(Ba) 尾崎 和樹(Dr)
Interviewer:金子 厚武
-普段はあんまりそういう意識はないんですか?
DAIKI:あんまりないです。でも改めてギター・ロックっぽいものを作ってみようってなって、"俺、ギター弾いてるんだな"って感覚にさせてくれて、面白かったですね。
-ミックス・エンジニアは前回(2018年5月リリースの『ページ/次の火』)と同じMike Crosseyですか?
雄貴:いや、今回はChris(POP ETCのChristopher Chu/Vo)が紹介してくれた、Brian Phillipsっていうわりと若いエンジニアさんにお願いしました。PARAMOREとかをやってる、気のいいギター・ロック兄ちゃんって感じで、Chrisから動画が送られてきたんですけど、アウトロで頭振りながらミックスしてて(笑)。さっきも言ったようにスカっとしたものを作りたかったので、いい意味でストレートで、それは良かったなって思いました。
-エンジニア的な視点も含め、和樹さんは「ライカ」という曲をどう捉えていますか?
和樹:Galileo Galileiのときって、ロックな曲でもシンセとか鍵盤がほぼ欠かさず入ってたんですけど、「ライカ」はほとんど入ってないので、こういうオーソドックスなやり方もできるというか、自分たちもこういうのを形にすることができるんだなって思えました。
雄貴:最初はシンセ多めだったんですけど、実際にセッションでやってみたら、"シンセいらないね"ってなって、どんどん抜いていくなかでこの曲の本来の形が見えてきたというか。もしかしたら、これがこのバンドの今後の曲の作り方かもしれない。"ギター・ロックを作る"とか"ヒップホップを作る"じゃなくて、そのときできたメロディを適正な形に集約していくっていう、そこをみんなで追及していくバンドになるんじゃないかなって。
-ジャンルに沿うわけではなく、何より曲ありきだということですね。
佐孝:前は、"これっぽい音にしたいから、これをみんなで聴いて詰めていく"って感じで、それもやろうと思えばできるけど、限界があるというか、それを目指すのは自分たちの正解ではないというか。今は"どっちに転ぶんだろう?"ってハラハラもするけど、でもそれが楽しいし、今回も最終的にはバッチリだったなって。
雄貴:わざわざ参考音源をみんなで聴いたりしなくても、ちゃんとひとつのところに向かえるっていうのは不思議なバンドだっていうか、奇跡的な関係性だと思うんですよね。"波長が合う"ってこういうことなんだなって思います。
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