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INTERVIEW

Japanese

Charisma.com

2018年01月号掲載

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Member:MCいつか

Interviewer:石角 友香

-そうなんですね。"グララ"ってタイトルはグラグラきてるって意味なんですか?

それと、"Good Luck"をかけて。自分と周りの人に対して"Good Luck"みたいな。

-話が変わりますけど、"フリースタイルダンジョン"(※フリースタイルのラップ・バトルが繰り広げられるTV番組)でも女性ラッパーが数多く登場して。そこと比較すると、カリスマ(Charisma.com)は上品だなと思いました。

あはは(笑)。品は保つようにしてますよ。(番組を)そんなに観てないんでちょっとわからないですけど(笑)。でも、品は大事だなって思いますね。

-まぁ別物ではあるけれど、スキルはどちらも高いなぁと思います。

私、フリースタイルできないんですよ。女性のフリースタイルは観たことないからちょっとわかんないですけど、まず初対面の人のことディスれないです。ディスれるほど相手のこと知らないですからね(笑)。"言うことないけど、なんだろな?"って、たぶん笑っちゃうと思います。

-作品と違って、その場で会う人をディスる必要がないってことですね。カリスマとしてステージに上がるとき以外のいつかさんって、ニュートラルじゃないですか。たぶん、街にいてもバレないだろうし。

ははは! そうなんですよ。

-そのへん、自分の軸って変わらないと思いますか?

変わらないですね。いや、変えられない、かもしれない。"いつからこうなんだろう、私?"とか思って。以前はもうちょっと周りに左右されてたと思うんですけど、今はほんとに左右されなくなりました。Charisma.comを始めてからかもしれないですね。周りから"こっちの方がいいんじゃない?"とかいろいろ言われて、そういう意見を聞いて出した曲が、思うほど結果が振るわなかったときは、"やっぱ、あっちの方が良かったじゃん"って思っちゃうじゃないですか。自分の決断だったら、自分にしか責任がないから、"じゃあ責任取ります"って言えるけど、他の人から意見を貰った曲だと、人のせいみたいにしちゃったりして。それも嫌だから、なるべく信頼できる人に周りにいてほしいし、間違っちゃったとしても"しょうがないよね"って言える仲の人がいいっていうのがあるから。そうやっていったら、どんどん......なんか肝が据わっちゃったみたいになってた(笑)。

-いろんなタイプの質感の曲が増えていっても、インタビューでお会いするいつかさんは同じだなぁと感じます。

(笑)次会ったときはなんかいい変化があるように頑張っておきます。

--(笑)もうひとつの新曲「りぼん」ですが、世の中自体がフェイク・ニュースで溢れてることを感じる内容で。もしかして英語の"Reborn"にかけてるのかな? と。

そうです。"リボン"と生き返るという意味の"Reborn"をかけてるんです。"炎上"って言葉があるじゃないですか。たぶん昔からあった言葉だと思うんですけど。それから、物事を美化することもすごい多いじゃないですか? そこに私はちょっと嫌気がさしていたんですよね。好きだと、実際よりも美化してああだこうだ言ったりして、その美化具合が気持ち悪いなと思って。今回はそこに注目しましたね。美化してる時点で、それは生まれ変わってる、みたいな。"もう違う人だよ。それ存在しないけどね"って。それを売り物にしている職種に属してはいるけど、でもそうはなりたくないという。

-Charisma.comの歴史と一般社会を並行して見てると、見事に時代が見えてきますね。2017年の流行語大賞は"インスタ映え"でしたけど、"インスタ蝿"ってワードも早くから使ってましたよね。

はい。蝿の方です。

-インスタ映えのためだけに写真を撮りに行くっていう行動原理ってね?

ね? しかもそんなにこだわってない写真じゃないですか? 自分でカシャって撮れるやつでしょ(笑)? わかんないです、私には。この先もずっとわかんないと思う。わかんないままでい続けるとずっと同じ曲ができますね(笑)。