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INTERVIEW

Japanese

神様、僕は気づいてしまった

2017年08月号掲載

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Member:どこのだれか(Vo/Gt) 東野へいと(Gt) 和泉りゅーしん(Ba) 蓮(Dr)

Interviewer:沖 さやこ

TBS系 火曜ドラマ"あなたのことはそれほど"の主題歌を表題曲にしたシングル『CQCQ』が大ヒットし、その余韻も冷めやらぬなか4人組ロック・バンド"神様、僕は気づいてしまった(通称:神僕)"がセルフ・タイトル・アルバムを完成させた。「CQCQ」に加え、それよりも前にYouTubeにアップされていた「だから僕は不幸に縋っていました」と「僕の手に触れるな」の2曲、そしてフロントマン どこのだれかが作詞作曲した楽曲も含む7曲入り。楽曲制作のエピソードやポリシー、美学から、バンドの顔を覗いていく。

-『CQCQ』(2017年5月リリース)大ヒットという状況をみなさんはどう見ていらっしゃいますか?

どこの:リリースする前まで"(自分たちはまだ新人で)地道にやっていこう"と話していたんです。でもオリコンの週間ランキングをなんとなく見てみたらトップ10に入っていて驚きました。TVドラマ"あなたのことはそれほど"の主題歌という効果があったんだと思います。本当にありがたいことです。

蓮:YouTubeの再生回数もかなり反響があったけれど、お金が発生するCD流通でどれだけ勝負ができるかが未知数だった。でも、自分たちの予想以上の反響でしたね。驚いていると同時に、すごく嬉しいです。ドラマも面白かったので、その影響も大きいと思います。

-ドラマの中でご自分の曲が流れることに関してはいかがですか?

和泉:すごく他人事のようでした(笑)。

東野:自分の母親世代からの反響もあって、ドラマはいろんな世代の人が見ていることも痛感しました。普通にバンドをやっているだけではできない経験だなと。

-そのシングルを経てリリースされるのが今作『神様、僕は気づいてしまった』。「CQCQ」だけでなく、『CQCQ』リリース前にYouTubeにMVがアップされた「だから僕は不幸に縋っていました」と「僕の手に触れるな」も収録されています。

東野:すべてこのバンドを組むことを決めてから作った曲で、最初に作ったのが「だから僕は不幸に縋っていました」ですね。この曲が完成したことで"こういうバンドにしたいね"というコンセプトが固まって。

どこの:この曲ができたときはまだメンバーが僕と彼(東野)だけだったころで、デモとして彼が作ったものに僕が歌を入れました。この曲が生まれたことで"この曲と僕らのやりたいことと合う人は誰だろう?"と考えて、和泉と蓮に声を掛けて。この曲ができたからこそ次の曲がどんどん生まれていったことは間違いないと思います。

-この曲は歌詞に"東京"という言葉が入っているところも印象的でしたが、どういう意図が?

東野:"東京"は語感的にもメロディに乗りやすい言葉なので(笑)。......歌詞の世界観について語るのは苦手なんです。

-あえて言葉にはしたくない?

東野:作詞をするということはすごくスピリチュアルな世界なんですよ。書いているときは世界観も考えているんですけど、書き終わった瞬間に他人事になるんです。言葉にできないから作詞する――音楽はそういうものだと思うんです。だから曲について解説しようと思ってもできない。解説できるなら音楽にするより、もっと適した表現方法があると思う。だからそれについて語るのは苦手だし難しい。