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INTERVIEW

Japanese

androp

2017年08月号掲載

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Member:内澤 崇仁(Vo/Gt) 佐藤 拓也(Gt/Key) 前田 恭介(Ba) 伊藤 彬彦(Dr)

Interviewer:山口 智男

-Creepy NutsのR-指定さんのラップは、夏が嫌いと言うよりも夏を楽しんでいる人たちに乗りきれないという気持ちを歌っているんですね。

内澤:一番初めにCreepy Nutsと打ち合わせしたとき、R君が"俺は夏に対して、いい思い出があるというよりは、ケッと思っていたタイプ"と言っていて、その視点の人と夏を受け入れて楽しんでいる人の視点がぶつかったら面白いと思ったんです。もちろん、どっちが正しい、正しくないということではないし、夏が楽しい、楽しくないという話でもなくて、もっと大きく言えば、人生を楽しめる人と楽しめない人、物事を楽しく考えられる人と考えられない人っていうのは、普遍的なテーマとして素晴らしいんじゃないかと思ったので、そこを突き詰めていこうという話をしました。

-ファンキーなバンドの演奏も聴きどころですよね。

佐藤:ラップ・パートでワウを使って、チャカチョコチャカチョコやったのは、今回初めてかな。(Creepy Nutsの)DJ松永君とやりとりしながら作っていったんですけど、僕らだけで作ってたら、ああいうサウンドにはなっていなかったと思います。他のアーティストと作業することで、僕らだったら選ばない選択肢が見えてきたり、"なるほどね、そういうアプローチの仕方があるんだ"って勉強にもなりましたね。

-カップリングの「Sunrise Sunset」は、androp初のレゲエ・ナンバーですね。

佐藤:ンチャ、ンチャっていう、いわゆるレゲエを1曲通してやったのは初めてですね。

内澤:スカっぽいのはあったんですけどね。実は『blue』よりももっと前に作っていた曲なんですよ。それまでは結構、縦ノリの曲が多かったので、それだけじゃない音楽の楽しみ方もしたいと思って、横ノリで、(演奏に)隙間が多くて、ライヴでやって心地いい感じをイメージして作ってみようって、去年の頭ぐらいに作ったんです。

-そんな新境地と言える2曲を収録したシングルのリリース後は、夏フェスを経て、10月28日に日比谷野外大音楽堂でandrop初の野外ワンマン・ライヴを開催することが決まっていますね。どんなライヴにしたいと考えていますか?

佐藤:初めての野外ワンマンということで相当、気合が入っています。4人の音だけで感動させられるライヴも、大きな会場で演出もしっかりやってというライヴも両方、常にできる状態を目指しているのは変わらずなんですけど、ライヴハウス・ツアーをやったあと、同じ年に野音でしっかり見せることには大きな意味があるのかなと思っています。見たことがない野音ライヴを目指します。

内澤:演出もこだわりたいんです。とりあえず、どこまでできるかわからないんですけど、やりたいことを全部挙げていったら予算をオーバーしてしまって(笑)。でも、やりたいことはやるつもりなので、お客さんからしたら相当お得なライヴになると思いますよ。

前田:ただ、10月っていうのは、僕が短パンをやめる時期だから若干寒いとは思いますけど(笑)。

内澤:そこをどう熱くさせるかっていうのは僕ら次第なので、そこも含め、期待してほしいですね。