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INTERVIEW

Japanese

BOYS END SWING GIRL

2017年04月号掲載

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Member:冨塚 大地(Vo/Gt) 飯村 昇平(Dr)

Interviewer:高橋 美穂

小学校からの幼馴染みであるフロントマンの冨塚大地とベースの白澤直人を中心に、2010年に結成されたBOYS END SWING GIRL。23歳という若さならではのフレッシュさ、儚さが感じられるギター・ロックを鳴らしてきたが、2ndミニ・アルバム『TRANCE』からは、そこに留まらない多彩な魅力が感じられる。数多くのイベント出演や初のワンマン・ライヴの開催など、大いに羽ばたいた2016年を経て、彼らが得たもの、感じたこととはいったい何なのか?

-今作のテーマはありましたか?

冨塚:昨年リリースした1stミニ・アルバム『KEEP ON ROLLING』は"青春盤"って名づけてたんですけど、今回は"進化盤"って名づけていて。ポップなものをやりたいけれども、ロックな要素も入れたくて"ポック"って言ってるんですけど(笑)。今の僕たちがやれることを突き詰めて作ったので、"進化盤"です。

-"青春盤"の次ということで、青春が終わった感覚はあります?

冨塚:まさに、アルバムのラストの「旅人」(Track.7)は、僕と同世代、社会人として歩き始めた人にスポットを当てた曲で。自分たちと一緒に、曲も成長できたらいいなと思っています。

-今の時季にぴったりですよね。

冨塚:だから春にリリースしたかったんです。

飯村:でも、ずっと前からあった曲なんですよ。

-歌詞は、社会人1年生以外にも当てはめられると思いますよ。

冨塚:ありがとうございます。全年齢対象っていうのをモットーにしているので。昨年、地元成田のお祭りで演奏したら、おじいちゃんおばあちゃんや、幼稚園や小学校の子供たちも観てくれて。これって、他のバンドにはない強みかもしれない、って思って、そこから全年齢対象を意識するようになりました。

-だからポップな曲が多いんですね。でも、一方で「YELLOW」(Track.4)みたいなヘヴィな曲もあって。

冨塚:これは、"久々にロックでダークなものを出せた!"って思いました。だから、僕らの根底にあった部分なんですよね。今、ポップだけが俺たちじゃないって出したかったんです。

-へヴィなんだけど渋さがあって、ある意味、全年齢対象ですよね。

冨塚:そう、この曲を一番褒めてくれたのがお父さんでした(笑)。

-1曲1曲の飛距離が激しいですよね。特に「YELLOW」と「或る恋文」(Track.5)が。

冨塚:ですよね(笑)。"進化盤"でありながら、"幕の内盤"っていうのもテーマの候補だったんです。

-なるほど(笑)。「或る恋文」は、小説みたいな曲ですよね。

冨塚:僕、大学で文学部だったんですけど、藤沢周平さんの"蝉しぐれ"が好きで、それを噛み砕いて、モチーフにして書いたんです。この歌だけでも楽しめるけど、"蝉しぐれ"を読むともっと楽しめるようなギミックも入れています。