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INTERVIEW

Japanese

Charisma.com

2016年12月号掲載

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Member:MC いつか DJ ゴンチ

Interviewer:石角 友香

-いつかさんはTwitterをやってないですよね?

いつか:やってないです。オフィシャルのアカウントでちらっと覗く程度ですね。でもInstagramはやってます。最近、自撮りを載せてたんですけど、何も面白くないなと思って。載せることに関しても、美学的なものをあんまり感じないというか。なので、虫の写真とかを載せるんですけど、そうするとフォロワーがガンガン減りますよね。

-(笑)この曲の"ふも~(不毛)"という歌詞がアイロニカルです。「999」だけでなく、今作は全体的にSNSがテーマになってる曲が多いですね。

ゴンチ:「もや燃やして」(Track.3)もそうですね。

-「もや燃やして」はFacebookで元カレの結婚を知るというSNSネタです。

いつか:これはキリンビールさんの企画でTwitterから始まったので、(AbemaTVと)同じ感じですね。"モヤモヤを吹き飛ばす!"みたいな感じでっていうお題があったんですけど、そのなかで多かったのが元カレ、彼氏の話でした。

-トラックはフルカワユタカさん(ex-DOPING PANDA)と作っていらっしゃいますが、そういう意味でも新しいですね。

いつか:はい。この曲は難しかったです。ラップを乗せるのに、どうしても自分が納得のいくかっこいいハマり方が見つからなくて。サビもアニソンみたいになっちゃうんですよね、ってちょっと相談しました(笑)。

-ロック・チューンだからですかね?

いつか:フルカワさんは"難しいよね、そうなっちゃうんだよ"って言ってました。

-フルカワさんはトラックを作って、ギターも弾いてるわけですよね。どんな作り方でした?

いつか:まず、生楽器のレコーディングを見るのが初めてで。そのときは歌入れはしなかったんですけど、"ちょっと見学させてください"って言って見てたんです。"あ~、もうなんかこれでいいじゃん"と思いました。歌入れしなくてもカッコいいじゃんって(笑)。ドラム、ベース、ギターでグルーヴが生まれるんだなぁって感じられたのがいい体験で、バンドやりたいなと思っちゃいました。

-ロック・バンドでもラップやトーキング調の歌が乗ってる曲はありますけど、難しさとともに面白さもありましたか?

いつか:うーん......面白さまではまだ行けてない気がしますね。あと3回ぐらいお願いしたいって感じです。

-フルカワさんとやるのはタイアップの話が来た段階で決まっていたんですか?

いつか:その前にちょっと頼んでみようって話は出てたんですけど、ちょうどキリンビールさんからお話をいただいて、"スカッとする感じのサウンドにしたいね"、"あ、スター(フルカワ)がいいんじゃない?"みたいな流れでお願いしました。(フルカワさんは)ロック・スターですからね(笑)。

-フルカワさんって、器用なのか器用じゃないのかよくわからないんですよね。

いつか:ははは! でもほんとそうですね。すごく......いじり甲斐のある方です(笑)。スターのインタビューはどれを読んでも"人見知り"って書いてあるんですよ。誰と対談してても(笑)。でも仲良くなると、暴言を吐き合う感じがすごく面白くて、人として興味ありますね。

-で、Track.4「恨み積もって山となる」は歌メロのポップさとラップの落差がすごすぎます。

いつか:この曲はそこが売りですね。全体を通して、私たちと同世代の方たちの悩みを歌った作品ということで言えば、前作を踏襲しているかなっていう感じはあるんですけど。これも、ライオンの方からコラボ企画の話をいただいて(※"システマアーチフィットハブラシ"とタッグを組み、"婚活女子フィットPROJECT"を始動)、こういう歌詞の内容になってます。

-歯ブラシがお題で、ここまでやっちゃっていいんだ? って、今少しびっくりしました。

いつか:でも、タイアップとして使っていただいた曲は「きらめく理想、山となる」(※「恨み積もって山となる」がオリジナル・バージョン)っていう、恨みは積もってない別歌詞なんですよ。