Japanese
カラスは真っ白
2016年10月号掲載
Member:ヤギヌマ カナ(Vo/Gt) シミズ コウヘイ(Gt/MC) オチ・ザ・ファンク(Ba) タイヘイ(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-(笑)シミズさんが作詞作曲した「魔法陣より愛を込めて」とTrack.4「サヨナラ!フラッシュバック!~hard mode ver.~」は両極端の2曲ですが、どちらもシミズさんのキャラクターがよく出てるなと思いました。ロマンチシストなところと、爆発しててぶっ飛んでるところと、それでいてどちらも感傷的なところと。
シミズ:ありがとうございます。そうですね(笑)。初めて歌詞を書くのでせっかくだから俺っぽい方がいいなと思って。でもヤギちゃんが歌うからヤギヌマっぽさも必要だし......と思ってできたのが「魔法陣より愛を込めて」。「サヨナラ!フラッシュバック!~hard mode ver.~」は原作とアニメありきの曲ですね。"ニンジャスレイヤー"が大好きだったのですぐ書き上げちゃいました。だから作品への愛そのものですね。「魔法陣より愛を込めて」は最初BPMが130くらいあって、もっと軽快でダンサブルだったんですけど、アレンジを練る段階で"こういうビートどう?"と(リズム隊から)提案してもらって、そのビートならもう少しスロウな方がいいなと思ってBPMを落として。渋めな感じになりました。その方が歌詞の広がり方にも余裕があるし、説得力が生まれるなと思って。
-やはりヤギヌマさんは、ほかの人が書いた歌詞を歌うのと、ご自分で書いた歌詞を歌うのとでは感覚は違いますか?
ヤギヌマ:全然違いますねぇ......。「魔法陣より愛を込めて」の"愛を込めて"なんて、私だったら絶対に書かない歌詞なので新鮮でした。
シミズ:ヤギちゃんは愛だの恋だの絶対自分で書かないから、言わせてやろう! 歌詞に"愛してる"とか"好き"とか入れるの、一度くらいやっとこうぜ! と思って(笑)。『HIMITSU』(2015年リリースの3rdミニ・アルバム)のときにも"愛"というニュアンスはあったんですけど、ちゃんと"愛"を描いていないというか、カラスは真っ白としてちゃんと聴いてくれる人や周りの方々への感謝や愛を伝えてないなと思って。ちゃんと言葉にするのは、いろいろ経験して東京にも出てきて、関わってくださる方が増えた今このタイミングがベストだなと思ったんですよね。まず"ドラマチックに輝くわ"というフレーズが思いついたのでそこから広げて書いていったらどんどん鬱々とした曲になりました(笑)。でも自分っぽいなとは思うので、満足してます。
-ヤギヌマさんのヴォーカルも、どの曲でもキャラクターが違うので、そこもアルバムのドラマ性に繫がっていると思いました。
ヤギヌマ:曲の個性がそれぞれ強いので、声もちゃんとそれに合わせてキャラクターを変えなきゃなと思いながらレコーディングしました。基本的には曲を作った人にディレクションをしてもらって。「魔法陣より愛を込めて」はシミズ氏から最後のサビとか"もっとエモく"と言われた記憶が......。
シミズ:この曲はほかの曲に比べてもバッキングを薄めに作ったので、ウィスパーを重ねたり、ヤギヌマの声で人の心の琴線に触れて心を持っていくような曲にしたかったんですよね。メロディは簡単だから苦戦はしなかったと思うんですけど。
ヤギヌマ:溜めたり走ったりするリズムやメロディじゃないので、それでエモさを出すのは結構難しかった......(笑)。(シミズに向かって)自分で歌ってみて! 難しいんだよ(笑)!
シミズ:いや~、ギターだったらできるからヴォーカルもできるかなーって(笑)。
タイヘイ:ヴォーカリストじゃねぇし知らねぇよな(笑)! 俺もギターのことわかんねぇからシミズに無茶ぶりするし。そういう感じだよね。
シミズ:ドラムも俺が打ち込んだものは"人間が叩けるものじゃない"と言われるし(笑)。でもタイヘイはそれを叩いてくる。それがバンドの面白さでもありますね。今回のアルバムはすごく振れ幅が大きいから、アルバム全曲好き! と言う人も少ないと思うし、そういうピーキー感があるものが作れたというのはすごく嬉しいです。
-「サヨナラ!フラッシュバック!」は"hard mode ver."ということで、アニメ版とは異なりシミズさんのラップが入ったものになっています。ラップの裏にあるど派手なベースもインパクト大ですね。
シミズ:もともと歌詞は主人公目線で書いたんですけど、今回は違う視点に書き換えて僕のラップを入れました。デス声な感じの。
ヤギヌマ:デス声かな?
シミズ:デス声じゃなくてブランニューな感じか(笑)。ベースは"無茶しろ"と言いました。昔、ニコニコ動画やアニメをよく見ていたんですよね。その界隈の人たちはこれでもか! ってくらいバカテクが詰め込まれている曲が大好きで。せっかくアニメのテーマ曲を作るならそれをやるしかないなと。オチは柄にもない感じだけど、まぁまぁ上手いしできるからいいじゃんって(笑)。「魔法陣より愛を込めて」とは真逆に楽器隊がガンガン前に出る曲にしました。そういう感じが作品にも合うなと思いましたしね。それでオチが実際やってくれたものが本当にハイ・レベルで、こいつなんでもできるな! と思いました。
LIVE INFO
- 2024.12.01
- 2024.12.02
- 2024.12.03
- 2024.12.04
- 2024.12.05
- 2024.12.06
- 2024.12.07
- 2024.12.08
- 2024.12.09
RELEASE INFO
- 2024.12.04
- 2024.12.25
- 2025.01.08
- 2025.01.22
- 2025.03.28
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号