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INTERVIEW

Japanese

PAN × 寿司くん

2016年08月号掲載

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PAN:川さん(Vo) ゴッチ(Gt)
寿司くん("ヤバイTシャツ屋さん"こやま)
インタビュアー:岡本 貴之 Photo by 川村 隼也

-餃子とはかけ離れた衣装を着ていますけど、これは?

川さん:かけ離れてますよね。衣装についてはどんなふうにしようかってメンバーと事前に話していたんですけど、いろんな画像を見ながら、普通じゃない感じにしようとは思っていて。カツラを被ってみたり、女性寄りにしてみたりしたらインパクトあるんちゃうかなと。それを餃子でやるのが面白いんじゃないかなっていう話になったんです。

寿司くん:僕は衣装のことは知らなくて、撮影当日初めて見たんです。イメージはもらっていたんですけど、もともとは淡い感じの映像で作ろうと思っていて。でも衣装を見たらめちゃくちゃカラフルだったんで、衣装とカツラの見た目を重視して彩度を上げて、かなり色味が強めの感じに仕上げました。

川さん:曲を作っているときから、ちょっと踊りがあったら面白いんちゃうかなっていう話はバンド内でもあったんですよ。今回、振り付けも振付師の方にお願いしたんですけど、最初は自分らで考えられるんちゃうかなって思ってたんです。でも、ちゃんとした振付師の方にやってもらうとやっぱり面白いなって。口を隠したりお箸で取ったりするイメージとか中華っぽい感じとか、それぞれのプロがおるんやなって再認識しましたね。

-王将っていつもお客さんで賑わっていて忙しそうですから、このMVが実現したのってすごいことだと思うんですけど、撮影した餃子の王将 箕面半町店とはどのように交渉して撮影に至ったんでしょう。

川さん:実はこの曲を作った段階では、餃子の王将の了解を得ていたわけではなくて。僕が餃子の王将に行きたいなと思って歌詞"王将 行きたいな 王将 行こうや"を書いたんですけど、レコーディングするときに誰からもストップがかからなくて。歌いながら"大丈夫やんな!?"って思いながら完成させたんです(笑)。

ゴッチ:もう、勝手に先に作っちゃって。

川さん:完成させて、それを純粋な気持ちで餃子の王将に持っていって"こういう曲があるんですけど聴いてください"ってお願いするところから始まったんですけど、餃子の王将側にも"面白い"って言ってもらえて、代表取締役の方からもコメントをいただいたりとか、いろんなことをコラボでやらせてもらえたのでありがたいですね。

寿司くん:すごい、CDの特典に"餃子無料券"がつくんですね(笑)。

川さん:そうそう、TOWER RECORDS限定CDの中に封入されていて。普通、CDに封入するのってステッカーとか特典引換券とかだと思うんですけど、そこに餃子無料券を入れるという。もちろん、餃子の王将でちゃんと使えますので。使うとき、"ホンマに使えんのかな?"ってなると思うんですけど(笑)。

ゴッチ:疑いますよね(笑)。

川さん:寿司くんも餃子の王将って昔から馴染みあるよね? 関西在住やし(※餃子の王将の本社及び1号店は京都)。

寿司くん:そうですね、馴染みありますね。

ゴッチ:餃子といえば王将ですもんね。

川さん:今や全国区ですけど、もともと関西発祥ですし馴染みがあるので。そういうのもあって今回は餃子をテーマに歌いたいなと思ったんです。

-「ギョウザ食べチャイナ」があったことでアルバムのタイトルが"具GOODグー"になったんですか?

川さん:いや、僕らタイトルは最後に決めるんですけど、いつも何個も考えるんですよ。

ゴッチ:ありましたね、今回も。

川さん:ミックスのときに時間ができるのでその間に決めたりするんですけど、10から20くらいいろいろ出したんです。例えば"大地のリズム"とか(笑)。

-全然違うじゃないですか(笑)。

ゴッチ:いろんなパターンがあるんですよ。

川さん:"具GOODグー"はシャレみたいな感じで20個中18個目くらいに出したやつなんですけど、そしたらみんなが"この『具GOODグー』がええな"って言うから。"うそ~!?"って。

ゴッチ:結構、即決でしたね。僕もパッと見せられたときにこれだけ気に入ったので、"これいいな"って。

川さん:楽曲が出揃ってからタイトルを考えるんで、いろんなものを見ながら決めるんですけど、餃子の具みたいに、このCDもいろんなものが詰まっていていい感じですよという意味も込めてこのタイトルにしたんです。

寿司くん:PANのいいとこ取りの6曲ですよね。PANだなっていう感じがしました。でも、「ギョウザ食べチャイナ」はリード曲にしてはテンポがちょっと遅めじゃないですか?

川さん:あぁ、そうやね。

ゴッチ:今までのPANからしたら変化の1枚になっているかもしれないですね。

寿司くん:それがなんか良かったというか、新しい感じがしました。

-変化という意味で言うと、「ギョウザ食べチャイナ」Bメロのラップ、ベースのスラッピングのあたりでしょうか。

川さん:この曲は初めにイントロとAメロがあって、この先どうしたら面白くなるかなってスタジオで考えていたときに、"1回ラップみたいにしてみるから、ベースとドラムでなんかしてみてや"みたいな感じで僕が歌って楽器が合わせてくれて。今まであんまりやったことがなかったので、面白いと思います。でも結局できあがったらPANやなって。

寿司くん:全体的に、新しい感じというか......すみません、お前誰目線やねんって感じなんですけど(笑)。

川さん&ゴッチ:(笑)

寿司くん:ジャケ写はかわいい感じだし、アー写も意味わからへんし(笑)。でも、なんかかわいいですよね。

ゴッチ:年々振り幅が大きくなってきている気がするんですけど、結局真ん中にあるものはブレていないからPANになっていると思っています。このバンドのテーマは"面白いことをしたい"なので。