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INTERVIEW

Japanese

reading note

2015年03月号掲載

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Member:平田勝久(Vo/Gt)

Interviewer:齋藤 日穂

大阪出身の4人組ロック・バンド、reading noteが1年2ヶ月ぶりとなる新作『19200』をはっぴいえんどや高田渡などを輩出したBellwood Recordsの新レーベル、ROCKBELL recordsよりリリースする。身体の中に渦巻くドロドロした怒りや悲しみを生々しく書き出した赤裸々な歌詞に思わず息を飲んでしまうかもしれないが、その先で光っている"生"の輝きを見落とさないで欲しい。生きることをテーマにしたという今作について、フロントマンの平田勝久(Vo/Gt)にメール・インタビューで話を訊いた。

-まずはバンドについてお伺いしたいと思います。2005年春に大阪にて結成されたとのことですが、どのような経緯でみなさんは出会い、バンドの結成に至ったのでしょうか?

僕と平郡(Dr)が高校の同級生で、コピー・バンドを経て今のreading noteの前身バンドを結成したのがきっかけです。鈴木(Gt)とは当時通っていたギター・スクールの先生に紹介されたのがきっかけでした。中井(Ba)とは前のベースが脱退した際にサポート・ベースとして先輩バンドの方に紹介していただいたのがきっかけでした。こうやってみてみると紹介されたのがきっかけで、こんなに続けているなんてすごいなと感慨深くなりました(笑)。

-今年で結成10周年ということになりますが、どんな10年間でしたか?

苦悩の方が多かったように思います。今だってまだ苦悩の中にいますし(笑)。でも後悔はしていない。そんな10年間です。僕の今までの音楽人生の全てだと思います。

-reading noteというバンド名に込めた意味を教えてください。

"導音"という意味のleading noteから、"l"を"r"にしてreading noteです。僕らの音楽で誰かの人生を導けたらという今思うと少しむず痒い経緯ですが、その当時はいいバンド名だと自負してました(笑)。

-SNS等で"五月病バンド"と称されることに対してどのように思っていますか?

最初は正直嫌でした。でも今は愛着さえ感じています。

-ストレートでありながら力強いバンド・サウンドが印象的ですが、どのような音楽から影響を受けましたか?具体的なアーティストがいれば教えてください。

OASISやCOLDPLAYやRADIOHEADといったUKロックにすごく影響を受けています。メジャー・コードよりマイナー・コードがやはり好きですね(笑)。

-2008年春にはチャリティー・イベント"Make a future"の活動をスタートさせていますが、この活動から得た経験などは今のreading noteにどんな影響を与えていると思いますか?

バンドが何かを発信したり取り組むということもそうだし、このイベントには想像力を豊かにするため絵本を寄贈するという目的がありました。直接子供たちとふれあうことで自分自身感じることは大きかったです。そして音楽の豊かさをとても感じたのも憶えています。

-前作『7+3』が初の全国流通盤の作品でしたが、この作品のリリースを経て何か変化はありましたか?

リリース前と違って本当にたくさんの人に知っていただくきっかけになったなと思います。

-そして、今作『19200』は1年2ヶ月ぶりの新作ですね。2月18日のリリースを前にどんな気持ちですか?

いい作品ができたという自信とそれに対する怖さもあります。自分の手元を離れてしまえばあとはリスナー任せですが、何かを感じ取って欲しいなと思う作品です。

-今作を聴かせていただきましたが、自分の中の弱さや消化し切れなかった怒りを全面に押し出しつつも、そういった気持ちを無下にせず、ちゃんと拾い上げるような救いのある作品だと思いました。今作は何か具体的なコンセプトを持って制作されましたか?

これといって的を絞ったわけではないですが、やはりメンバーの入院などがあり4人で音楽をするということに改めて真新しい気持ちで取り組めたんです。命の大切さを感じたときと似たような、"ちゃんと生きてるな"って。だから"生きる"ってことがテーマになったと思います。