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INTERVIEW

Overseas

PEACE

2013年05月号掲載

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Member:Harry Koisser(Vo/Gt)

Interviewer:伊藤 洋輔

NME誌は“退屈とは対極にあるサウンド”と絶賛し、The Guardian紙は“誰もが求めていた方向性”と称賛を贈る。ならばSkream! 的には、“ピースフルな愛が紡ぐ、魅惑的なステップ”とでも呼ぼうか。あのBBCの名物企画“Sound of 2013”のノミネートを始め、デビュー前からかなりの注目を集め話題騒然、PALMA VIOLETSと並びUKギター・ロックの救世主としてバズってる新鋭の登場だ。イギリスはバーミンガム出身の4人組、その名もPEACE。

-現在IN LOVE UKツアー真っ只中でツアー先のひとコマをよくTwitterでアップしていますが、楽しんでいるようですね。オーディエンスの反応やバンドの手応えなどはいかがでしょうか?

とても活気があるんだ! 僕が想像していた以上にオーディエンスの反応もいいし、みんな楽しみにしていたツアーなので調子もいいと思う。まだ3度目のライヴ・ツアーなんだけど手応えはとてもいいよ。これからどんどん良くなると思うんだ。今まで自分たちがやったライヴの中で1番自分たちもオーディエンスも盛り上がったのがクリスマス・ライヴだったんだけど、あの時以上にみんな楽しんでくれているような気がする。

-PEACEは昨年からUKの主要メディアで大きな注目を集めていますが、その現状をどのように感じていますか?

自分たちはそれほど注目されていると思ってないんだけど、よくこの質問されるので“やっぱり注目されてるんだ!”って思ったりもするかな(笑)。アルバムがリリースされてから人生が変わったわけじゃないけど、フル・タイムの仕事をしているって認識できるようになった。今まで音楽をやっても、趣味的な感じだったけど、これから音楽で食っていくんだと思えるようになって、満足しているよ。9月までツアーが続くのでフリーの時間がまったくなくなってしまったのは辛いけど、それも僕たちが望んでいたことなので、とにかく楽しまないといけないね。

-それではバンド結成の経緯を教えてください。どのようにして4人が惹かれあったのか、どこかメンバー同士で共鳴する部分もあるのでしょうか?

僕とSam(Koisser / Ba)は兄弟だから昔から音楽を一緒にやっていた。Dom(Boyce / Dr)とDoug(Castle / Gt)とはイギリスのウスターで大学が一緒だったので、学校で知り合ってから卒業してすぐにバンドを結成した。惹かれあったのは、単純に音楽が好きってだけかな? 特にDomと僕は同じような音楽が好きだから意気投合したんだ。

-“PEACE”というバンド名の由来を教えてください。

なんかピースっていい響きだったし、その意味深さもあったし、自分たちがやっている音楽をうまく表現してくれると思ったんだ。WARってバンド名もあったけど(笑)、自分たちは平和主義なので激しい名前は要らないと思った。

-幼少期まで遡り、あなたはどのような音楽を聴いてきましたか? 音楽遍歴を聞かせてください。

両親がすごく音楽を聴いていたから、自然と彼らが好きだった音楽を僕たちも聴いていた。LED ZEPPELINとかTHE WHOとか。小学校の頃はいつもTHE WHOを聞いていた。今が60年代だったらいいのに! っていつも思っていたし、60’sのモッドなファッションにまでハマってたなぁ。でも、そのあと13歳か14歳の頃だったか、INCUBUSを初めて聴いた時にすごく心が打たれて、それからあらゆる音楽を聴くようになったことを憶えている。

-では、あなたに最も影響を受けたアーティストとは誰ですか? そのきっかけとなるエピソードもありましたら聞かせてください。

最も影響を受けたってわけじゃないけど、14歳の時にNIRVANAを体験したことは強烈なインパクトとして憶えているね。でもバンドを始めた当初、いや、そのちょっと前からクラブに行くようになって、テクノやハウス系の音楽にはまっていたのでそういう要素のある音楽に興味があった。とは言いつつもね、やっぱりギターをメインにした心に響くような音楽が大好きなんだ。それと……ホンネを言うとミュージシャンになるきっかけはKeith Moonを知ったときなんだ(笑)。テクノとか関係ないけど、あの迫力には心底かっこいいと思った。