Overseas
BOMBAY BICYCLE CLUB
Member:Jack Steadman(Vo&Gt&B) / Suren De Saram(Dr) / Ed Nash(Gt&Key)
Interviewer:佐々木 健治
昨年、デビュー・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』を発表し、そのユニークな音楽性によって注目を集めたBOMBAY BICYCLE CLUB。この独特のレイドバック感が漂うオルタナティヴ・サウンドは、まさにありそうでなかった音だった。その音楽性そのままの物静かな彼らに、BRITISH ANTHEMS後にインタビューを行った。
-今日はよろしくお願いします。
Jack Steadman(以下J):(Skream!の表紙を見て)あ、THE BAWDIESだ。さっき渋谷のタワーレコードで買ったばかりだよ。彼らは人気あるの?
-今は凄く人気が出てきていますよ。
J:かっこいいよね。
-昨日のライヴはいかがでしたか?
J:よかったんだけどね。サウンド・チェックもなかったし、僕のギターが五分前に壊れちゃってさ。ヒヤヒヤしたよ。五分以内にスタッフが直してくれたから、何とかなったよ。
-そうだったんですか。そういうのって、やっている時は気になるものじゃないですか?
J:忘れるように努力したよ(笑)。
-皆さんのバック・グラウンドを教えてもらいたいんですが。どういう音楽を聴いていて、バンドをやるようになったのでしょう?
J:最初はベースを弾いていたんだ。その後で独学でギターを勉強したんだ。テキストを見るわけじゃなくて、自分で工夫してコードを弾くようになって、面白くなっていったんだ。そういう変則的な習得の仕方の中で、自分らしい音が弾けるようになったと思うな。
Suren De Saram(以下S):父がミュージシャンだったから、小さい時から音楽をやっていたんだ。ピアノは5歳の時からだし、ドラムは9歳の時から。ジャズのドラムをやっていたんだけど、オーケストラで演奏するのも好きだった。そうやって音楽を続けていくうちに、BOMBAY BICYCLE CLUBに入ったんだ。
Ed Nash(以下E):友達からギターをもらって始めたんだけど、曲を聴いて耳でコピーをして、GUNS N' ROSESとかそこら辺のバンドの曲をやるようになったんだ。家でよくギター・ソロを弾いていたよ。そこから自分のバンドを結成したりした後に、このバンドを始めたんだ。
-では、ファースト・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』は非常に素晴らしい作品だと思いますが、アルバム制作はいかがでしたか?
J:凄く長い時間がかかってしまったけど、良かったよ。3年くらい一緒に活動していたから、色んな時期の曲があるんだけどね。制作に入る時には、どの曲をどういう風にやるか明確に決まっていたから、そこは楽だったな。今回は、プロデューサーの趣味も幅広かったし、結構融通も利いたから、そういう意味でもやりやすかったかな。
-『I Had The Blues But I Shook Them Loose』というアルバム・タイトルも素敵ですが、このタイトルにはどういう意味が込められているんでしょうか。
J:A TRIBE CALLED QUESTのQ-tipのリリックなんだ。自分なりの解釈だけれど、気分が落ちている時に彼らの音楽を聴くことによって、セラピーではないけれど、気持ちを昂揚させてほしいっていう意味を想像しながら、この歌詞を聴いたんだ。それって、凄くいいメッセージだから、このアルバムのタイトルにしたんだ。
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