DISC REVIEW
Japanese
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金子ノブアキ
Fauve
これまですべての楽器を自分で演奏し、宅録で、ラップトップで、静かにその内なる世界をサウンドへ落とし込んでいった金子ノブアキのソロ作。この3rdアルバムでは、ライヴのメンバーで参加したPABLO(Pay money To my Pain)をギターに迎え、確実にプレイヤーの熱を封じ込めるレコーディングを敢行した。ライヴ的な気迫が、曲のリリシズムを鮮やかに爆発させるサウンドを作り上げている。一方、このソロに流れている自らの思考へと、深く深く潜り、言葉や旋律を見つけ出していく静かな探索は変わらずにあって、美しい何かを手にしていく多幸感は増している。そんなふうに、深くダイヴして、めまいを覚えるような恍惚の中で勢いよく浮上していく、そのすべてが余すことなく音になった感覚。濃密な音にどっぷり浸かれるアルバムだ。
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