DISC REVIEW
Japanese
2015年01月号掲載
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ジョゼ
Sekirara
音楽に何を求めるかは人それぞれだ。娯楽? BGM? あるいは芸術? ジョゼのフロントマン、羽深創太は、音楽を自己と向き合う場として求めている。自分自身が裸になれる場所として。故に、彼の作る音楽はとてもパーソナルな質感を持っている。そんな彼の音楽への向き合い方に対して、マスターベーション的であると拒否反応を示す人もいるかもしれない。しかし、そんな人にこそ、この1stフル・アルバム『Sekirara』を聴いて欲しいと思う。"人"が曝け出された音楽の、その剥き出しの美しさに息を呑むだろう。そして気づくだろう。彼は何よりもあなたに、音楽の中で裸になってほしいと願っていることに。一体感を増したバンド・アンサンブル。それゆえに解放されたメロディと歌。とても切実な音楽が鳴っている。どうか出会って欲しい。
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