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COLUMN

キュウソネコカミの「ウィーアーXXXX!!」 【第9回】

2015年03月号掲載

キュウソネコカミの「ウィーアーXXXX!!」 【第9回】

みんな日頃遠慮してないか?

俺は良く遠慮してしまう。子供の頃からそう、お年玉をもらうときも、何か買ってもらうときも、とりあえず一応遠慮してしまう。

それが礼儀だと思って生きてきた。だから遠慮のないやつを見るとイラついてしまう。
本来人間も動物なので元々遠慮なんてしなくても良いはずだ。食べたい物を食べ、殺したい物を殺し、得たい物を得てきたはず。人間社会で円滑に生きるために遠慮が産まれたのか?なんのために遠慮という感情があるのか、欲しいのに欲しくない振りをする、やりたいのにやりたいと言わない。好きなのに、誰かがその人を好きならば一歩引く、なんだこれ?

目先の利益だけを求めて、自分だけが良ければ良いやってやつはたくさんいる、しかもそういうやつはなんだか自分より得をしているように感じてしまう。
俺は遠慮して得られなかった物を、そいつは得ている。
先に欲しいと言える方が得をするのに、俺は何故か言えない、しかもその言えなかった事を家に帰って来てクヨクヨしてしまうことがあるので厄介だ。しかも俺は楽して一方的に得してるやつを憎み、敵対視している、俺は頭がおかしいのかも(ё)

なんかわからないけど、「これあげるわ!!」って言う物を簡単に貰うのがなんか、むずがゆい、だから、勝ち取りに行く時は全力が出せる。勝負事には全力だ、それで得る報酬は遠慮しない、自分が頑張って得た物だから。誰かが、調子が良いのもあまり素直に褒められない。すぐエネミーを作る。
たまに心の底から他人を褒めてるっぽい人いるけど、すごいわ。

好き勝手生きてる方が楽しそうだなといつも思っています。俺は他人の目に映る自分の姿を常に考えてしまってガンジガラメです。

最近悔しい事がありました、僕はあんまりバンド友達は多くないのですが、「ゲスの極み乙女。」の絵音くんが僕をツアーファイナルのゲストに呼んでくれて、ステージにあげてくれることになりました。
当然この満員のお客さんは俺が得た物では無いので、ゲスのパワーで集まったお客さんなので、僕の中の遠慮レーダーが反応し始めていました。

打ち合わせで、「ここのこのタイミングで登場して好きに踊って下さい」と言われたので、僕は軽く遠慮して、はじっこで課長の側で踊ろうと決めた。
俺はそこで全力を出す!!やってやる!!呼んでくれてありがとう!!

本番。

直前でスタッフが「セイヤさんは、絵音くんとちゃんMARIの間まで行ってください、そこに印があるのでそこで踊って下さい!」「えっ!?いや大丈夫す!!俺そこまで行ったら邪魔なりますんで端っこで大丈夫です!!」「は、はぁ......わかりました。」
そりゃあそうだわ、俺の場所に照明はほとんど当たらず、暗いのでなんか微妙な事に......!!
暗い所で全力でパフォーマンス、絵音くんはずっとこっち来ないのか?と見てたみたい、すまん!!!

あっぁあああっぁぁぁぁぁぁ!!!!(ё)
そのあとみんなの機転でなんとか盛り上がったけれど、俺はとても悔やんだ!!
何の遠慮をしたんだと......意味の無い遠慮はクソだな。
無意味に他人の心情を推し量って自滅するクセを直したい。親しい人にほどそのクセが出てしまう気がする。
素直にもなれず、わがままにもなれず、細かいことばっか気にしていたら、早死にしそう(ё)


ヤマサキセイヤ