Japanese
愛はズボーン × キュウソネコカミ × DENIMS
2021年10月号掲載
大阪の流行発信地 アメリカ村から全国へと名を轟かせる4人組 愛はズボーンが、今年7月に結成10周年を迎えた。そしてこれを記念し、10月13日にはトリビュート盤『I was born 10 years ago.~TRIBUTE~』とカバー盤『I was born 10 years ago.~COVER~』を同時リリース。これらには彼らと交流のある全10バンドが参加し、愛はズボーンと互いの曲をカバーし合っている。そこで今回は同作にも名を連ねた同郷 関西発のキュウソネコカミとDENIMSを招き、総勢6名で座談会を開催。思い出話、記念の2作品のこと、今後のことなど。気心知れた仲だからできる本音トークを繰り広げてもらった。
愛はズボーン:金城 昌秀(Gt/Vo) GIMA☆KENTA(Vo/Gt)
キュウソネコカミ:ヤマサキ セイヤ(Vo/Gt) ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)
DENIMS:釜中 健伍(Gt/Vo) 江山 真司(Dr)
インタビュアー:服田 昌子 Photo by 浜村晴奈
-まずは3組の関係性を教えてください。
金城:僕らが一番後輩だと思います。年齢も一番下やし、愛はズボーンになってからのキャリアも。
釜中:(DENIMSは)結成から10年経ってなくて、来年10周年です。
金城:僕は(DENIMSの前身バンドの)先輩としてはAWAYOKUBAの頃のほうがイメージが強いです。
ヨコタ:AWAYOKUBAがDENIMSになって、(愛はズボーンの前身バンドの)江坂キューティリップスが愛はズボーンになってるときには、俺らはもうキュウソネコカミやった。今年で結成11周年。
金城:僕としては(2組は)先輩っていう感じです。でも周りから見たら同じくらいに見えてんのかな。
GIMA:19歳のときにESAKA MUSEでキュウソネコカミを見て、帰りの電車で悶々としすぎて1回途中で降りましたもん。
一同:(笑)
金城:良かったってこと(笑)?
GIMA:うん。まだバンド始めてないとき。途中で電車を降りて歩いて帰りました。
ヨコタ:そんとき言ってよ(笑)。愛はズボーンを組んだときにするエピソードじゃない?
金城:この話できる機会、何回かあったはず(笑)。
ヤマサキ:(当時は)ギラギラしてたから言いたくなかった(笑)?
ヨコタ:たしかに全員、出会ったときぐらいが一番ギラギラしてたよ。俺が最強だ! っていうのを自負してたと思う。
GIMA:怖かったっすもんね、みんな。
江山:あまり(互いが)わからんから探り探りみたいなとこあったけど、怖かったかな?
GIMA:江山さんとか、いつ刃物出すんかな? って。
一同:(笑)
江山:危ないやん(笑)。
GIMA:怖いというか、あまりいけない(近づけない)......みたいな。
ヨコタ:ライヴハウスであいつらより盛り上げたいっていうのはあった。特に大阪、神戸は。2010年代初めってほんまそんな感じ。バチバチじゃないけど、仲間やけど抜きん出たいみたいな。
ヤマサキ:そやな。俺とかもライヴではめちゃめちゃするけど、翌朝のバイトは絶対飛ばさねぇと思ってやってたから、酒なんか飲むか、こんな所で! って(笑)。俺、帰ってたよな?
金城:その印象あります(笑)。セイヤさんのこと好きやったんで、マジで一緒に飲みたすぎて何回か打ち上げ行きましょう! って。
ヤマサキ:でも俺は絶対帰る! って。
ヨコタ:頑なやったよな。絶対終電で帰ってバイト行くもん。
ヤマサキ:HOKAGE(Music Bar HOKAGE)でしか飲まんかったもん(笑)。
ヨコタ:ドリンク安かったもんな。
ヤマサキ:HOKAGE、頭おかしい。テキーラ200円やから(笑)。
金城:いかに安く酔えるか(笑)。今も当時のマインドなんですか?
ヤマサキ:もうね。飲むで俺ら(笑)。その頃を取り戻すかの如く朝までおる。もちろん今はコロナでできないけど。
金城:今はそうですよね。(コロナ前は)DENIMSとは何度も飲ませてもらって。
釜中:しょっちゅう一緒。
ヨコタ:イベントも一緒にやってなかった?
江山:ナードマグネットと愛はズボーンと3組で(イベントの)"D.N.A"もやってる。
金城:DENIMSと一緒にやることは多いですね。
-10年以上の付き合いなんですね。
ヨコタ:長いよね。
金城:お互い前身バンドのときから知ってる感じですもんね。
釜中:AWAYOKUBAが解散するってなったとき、キュウソ(キュウソネコカミ)はすでにすっごい人気で、僕らの最後のライヴ(キュウソネコカミも出演)が堺東Goithであったときも人が入りすぎて......。
ヤマサキ:エアコンぶっ壊れた(笑)。
江山:(酸素が薄くて)ライターがつかんかった。
一同:(笑)
ヨコタ:まだ全国流通盤出してない頃で、大阪のライヴハウス界隈では、おもろい! みたいな感じになってきてたとき。そういえば、江坂キューティリップスの解散ライヴの対バンも俺たちやんな。
金城:そうです。
釜中:え~。
GIMA:ほな、どっちの解散にも携わってる。
ヤマサキ:ほんまや。
ヨコタ:縁起悪いやん!
GIMA:おくりびと。
一同:(笑)
GIMA:そのとき、HOKAGEでしたよね。
金城:ジャンケンで負けたらバンド解散するっていう体で、"~ジャンケンで負けたら解散します~"っていうタイトルで、わざとセイヤさんにジャンケンで負けて、じゃ解散します! って言って解散しました。そんなん好きやったんで、俺(笑)。
釜中:未だに好きやん(笑)。
-思い出がたくさん。現在はどんな付き合いを?
GIMA:セイヤさんが取材の始まる前に言ってたけど、近いのに会わんヤツらっていう。ほんまに久しぶり。
金城:でもカマチュー(釜中)さんは、家に行かしてもらったりとか。こないだも会ってますしね。
釜中:一昨日。
金城:幸輝(空きっ腹に酒のユキテロ/Vo)の家に行ったら、さっき起きたばっかのカマチューさんがおった(笑)。
釜中:前日に帰るつもりやったんやけど、居心地よすぎて。
金城:でも江山さんとキュウソのメンバーとは久しぶりです。
ヤマサキ:飲みに行ったらおもろいのは知ってるんですよ。なんかね。お互い尖ってるからですかね、ちょっと......(笑)。
金城:......(笑)。
ヨコタ:でも、(ヤマサキは)金城から言われたことを覚えてるんですよ。こういうこと言われたわ~とか。
ヤマサキ:あれやろ、「ビビった」と「The band」しか認めてないっていうやつ。
一同:(笑)
ヨコタ:これ都度都度で言うてるんですけどね。
ヤマサキ:だから、(愛はズボーンに)認めてもらえる曲書かなあかんな。
ヨコタ:な。でも(愛はズボーンが)キュウソの曲聴いてくれてんねんなとはわかってて。ただエポックメイキングの「ビビった」だけしか評価してくれてない(笑)。あとは、やってますね~くらいで。
金城:すみません! 生意気言ってまして、昔の俺が(笑)。
ヤマサキ:でも、嬉しいよな。
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