Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第3回】
2024年11月号掲載
3回目です!Academic BANANAの齋藤知輝です。『大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。』では、僕が素敵だな〜と思ったラブソングを毎回2曲紹介させていただきます。是非楽曲を聴きながら読んでみてくださいね!
僕が学生の頃、楽曲との出逢いはCD屋さんの試聴機やラジオ、友達からのおすすめだったり。今の時代はSNSやサブスクっていうめっちゃ便利なものがあるので、ちょっと"なうい"(なうい自体が古い?笑)出逢い方をした楽曲を紹介します。
もうすっかり秋なのに夏が恋しいそんな僕のソウルがこの曲を紹介したがっている。1曲目はkoboreさんの「海まで」。今年の夏が始まる前にたまたまApple Musicのプレイリストで出逢った曲。ノスタルジーな雰囲気とストレートな歌詞に一気に吸い込まれました。出どころはちょっとわからないのですが、YouTubeのコメントで「u(you)me made (海まで)【あなたと私が作った物語】とか天才じゃねえか」とあり、僕も思わず天才じゃねぇかと溢してしまった。涙を拭うでもなく、拭くでもなく、"君の涙を掬いにあの場所へ行くんだ"って僕は好きだな!「ヨルノカタスミ」のその後が描かれた楽曲ということで合わせて聴いてみて欲しいです。
次に紹介する曲は、汐れいらさんの「センチメンタル・キス」。この曲はABEMAの「彼とオオカミちゃんには騙されない」のBGMとして使われていて、思わずクイっと見てしまうYouTubeショートで出逢いました。僕は結構この楽曲はAcoustic ver.が好きで、歌詞のセツナさをより引立てるアコギの音色がまるでタバコの煙みたいに包み込んでくる。"終わり方がわからなくて 巻き戻した最終回"このフレーズにはハッとせずにはいられない。"中身がないんだ「理由なんて どうだっていいよ」"の部分が「中身がないダーリン」に聴こえるというコメントがYouTubeにあって、こうやって世に放たれて、曲が育っていくのもまた音楽の魅力だなって思います。
koboreさんの「海まで」。汐れいらさんの「センチメンタル・キス」。是非2曲合わせて聴いてみてくださいね。そして僕のバンドAcademic BANANAのラブソングもチェックしていただけると嬉しいです。「海まで」と一緒に「Summer Tuner」。「センチメンタル・キス」と一緒に「夕暮れに染まった手紙」聴いてみてもらえたら嬉しいです。
竹内まりやさんが「たとえ音楽の聴き方は変わっていっても、音楽を聴くときめきは永遠に変わらない。」とおっしゃってましたが、素敵な楽曲に出逢うとまさにその通りだなって改めて僕も思います。
Academic BANANA
2017年結成。翌年に1st EP『東京』でデビュー。フォーク、ブルース、ロック、ジャズ、ファンク、クラシック、フュージョン等、メンバーそれぞれが多様な音楽からインスパイアされることによって生み出される独自の楽曲を"ネオ歌謡曲"と名付ける。2023年10月に2ndフル・アルバム、2024年8月に2nd EPを発売。12月14日には"Premium Acoustic Live in TOKYO"を赤坂CROWFISHにて開催する。
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