Japanese
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夏にフォーカスしたコンセプトEPを幕開けるのはタイトル曲「Blue Jeans」。萩原健太のスラップ・ベースで始まるファンキーなサウンドに乗るのは、齋藤知輝による、スーツ姿の人波に抗いジーンズ姿で自由に、前のめりに突き進む自身を投影したラップ。新しいことにしたいというハングリーさが程良く泥臭い要素となったこの曲から、情緒的で、印象的な夏のワンシーンが浮かぶ曲が並ぶ。爽快な風を感じるギター・ロックや、ピアノを基調とした線香花火のような儚い美しさを持つバラードもあり、前作で林 直次郎(平川地一丁目)が参加した「Summer Tuner」のアカバナVer.も収録した今作には、どこか感傷的な晩夏の香りや、色気があるのが彼ららしい。(吉羽 さおり)
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Academic BANANA (46)
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Related DISC REVIEW
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Academic BANANA
BLUE JEANS
夏にフォーカスしたコンセプトEPを幕開けるのはタイトル曲「Blue Jeans」。萩原健太のスラップ・ベースで始まるファンキーなサウンドに乗るのは、齋藤知輝による、スーツ姿の人波に抗いジーンズ姿で自由に、前のめりに突き進む自身を投影したラップ。新しいことにしたいというハングリーさが程良く泥臭い要素となったこの曲から、情緒的で、印象的な夏のワンシーンが浮かぶ曲が並ぶ。爽快な風を感じるギター・ロックや、ピアノを基調とした線香花火のような儚い美しさを持つバラードもあり、前作で林 直次郎(平川地一丁目)が参加した「Summer Tuner」のアカバナVer.も収録した今作には、どこか感傷的な晩夏の香りや、色気があるのが彼ららしい。
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Academic BANANA
Love Letter
前作『SEASON』から1年、作詞/作曲を手掛ける齋藤知輝(Vo)とアレンジを担当する萩原健太(Ba)のふたり体制となったAcademic BANANAの2ndアルバム。1曲目のリード曲「五月雨」はバンドの真骨頂というべきジャジーで都会的なネオ歌謡曲となったが、アルバムでは様々なサウンドの曲が並ぶ。今作では通常盤A、通常盤Bと収録曲違いでリリースとなっており、A盤では男性目線の「青いラブレター」、B盤では女性目線の「夕暮れに染まった手紙」を収録。それぞれの立場からの曲を置くことで、それ以降の曲は、同じ曲が収録されながらもドラマの主人公が変わって見えてくるような仕掛けとなっている。齋藤の繊細な歌声やその歌が表現する心の機微がシンプルに引き立ったそれぞれの曲も魅力で、余白の効いたラヴ・レターとなった。
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Academic BANANA
SEASON
ロック、ジャズ、クラシック、フュージョンなどメンバーそれぞれの音楽的な背景を絶妙にブレンドし、自ら"ネオ歌謡曲"を掲げ活動するアカバナ。2019年には小林太郎とのスプリットEP『ESCAPE』を、昨年はラッパー T-iD a.k.a Takuya IDEをフィーチャーしたシングル「マーガレット」を発表したが、このたび初のフル・アルバムを完成させた。齋藤知輝の中性的で哀愁を帯びたシルキーVoが生きる、キャッチーで叙情的なメロディ、物語性のあるピアノの調べ、柔軟性の高いドラム&ベースという、スキルフルな4人ならではのポップスが揃う。どこか懐かしい、湿度高めの歌謡世界を体現しつつ、グルーヴやさりげないオマージュもちりばめたアレンジの洒脱さがその音楽を軽やかに、自由に響かせている。
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小林太郎 × Academic BANANA
ESCAPE
レーベル・メイトである小林太郎とAcademic BANANAによるスプリットEP。先行発売されていた本作のライヴ会場限定版とは異なるデザインで、収録曲もボリューム・アップした全国流通版がリリースされる。小林太郎の力強いロックな歌声と聴き手が包み込まれるような優しい歌声、Academic BANANAの"ネオ歌謡曲バンド"節が炸裂したノスタルジックな世界観を堪能することができる楽曲をそれぞれ4曲ずつ収録。ラストを飾る共作曲「Escape」での息ピッタリのデュエットやメロディからは、お互いの音楽をリスペクトしている姿勢も窺える。まるで異なるジャンルの音楽性を持つ2アーティストだが、"らしさ"を全力でぶつけ合うことでお互いの良さを引き出す、絶妙なコラボが実現した。
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Academic BANANA
東京
2017年12月に東京にて結成した、全員が地方出身のAcademic BANANA。2018年4月には小林太郎のツアー全公演にO.A.として出演するなど目まぐるしく活動する彼らが、1st EPをリリースする。バラエティ豊かな全7曲入りの本作では、多様な音楽にインスパイアされた懐かしさを感じるメロディとは対照的に、今どきのアプローチが印象深い独自の"ネオ歌謡曲"が体現されている。皮肉っぽく"東京の街をEnjoyしよう"と歌うグルーヴィな「Tokyo Dada City」、上京当時や学生時代に書かれた楽曲、バラードながらノリのいいラヴ・ソングと続き、ラストの「東京」では、東京で生きていく決意ともどかしさがグランドピアノに乗せて優しく歌い上げられ、温かい気持ちの中から夢を追う力を湧き起こさせる。