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COLUMN

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第2回】

2024年09月号掲載

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第2回】

2回目です!Academic BANANAの齋藤知輝です。『大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。』では、僕が素敵だな~と思ったラブソングを毎回2曲紹介させていただきます。是非楽曲を聴きながら読んでみてくださいね!



先日、ブラックスター -Theater Starless-(ブラスタ)のライブがZepp Shinjuku (TOKYO)であり、楽屋にてスタッフさんが、「ついこの前ここでシンガーソングライターの女の子のライブを観て~」「え~どなたですか?」「コレサワ」「え!!!!!僕も聴きます!!!!」っと、この瞬間に絶対次のコラムはコレサワさんの楽曲にしよ!と決めました!笑 ということで1曲目は、コレサワさんの「この恋はスクープされない」。コレサワさんのラブソングを聴くと、"確かにそこにあった日常"だけじゃなく、"なかったはずの景色"まで思い出してしまう。滲み出る生活感に自然に吸い込まれてしまいます。"嫌いなところがないわけじゃないの 直して欲しくないから言わないわ"......直して欲しくないって......そう、それ直しちゃったら違うところも変わっていってしまいそうで......って僕は思いながらこの曲を聴き始めました。アカペラで始まるのもなんだか、部屋の片隅で思わず呟いてしまうあの時みたいで。 "あたしたちのことなんて誰も知らないから この恋は"のコレサワさんの切ない歌声は本当に心に沁みます。






次に紹介する曲は、スガ シカオさんの「夏陰~なつかげ~」。僕がまだ野球少年だった2005年の夏、〈熱闘甲子園〉エンディング・テーマとしてTVから流れてきたこの曲を、帰り道、振り返る校庭が夕暮れに染まる日は必ずと言っていいほど口ずさんでいました。"ずっと今日と同じ日々が 願わなくても 続くと思ってた"この歌詞がすごく印象的でこの歌詞をはじめに覚えたんですが、実はこの歌詞は1回しか出てこない。そんな事実がまた、このフレーズになんとも言えない儚さを添えて離れない。スガさんの男としての女々しさをギリギリのラインで表現する歌詞が僕は大好きです。だからスガさんの歌詞は思わず詩として読んでしまうし、ドラマやアニメのあるシーンでナレーションとして聞きたくなる。






コレサワさんの「この恋はスクープされない」。スガ シカオさんの「夏陰~なつかげ~」。是非2曲合わせて聴いてみてくださいね。そして僕のバンドAcademic BANANAのラブソングもチェックしていただけると嬉しいです。8月28日に2nd EP「BLUE JEANS」が発売になりました。「この恋はスクープされない」と「CHIANTI」を、「夏陰~なつかげ~」と「アオハル」を是非一緒に聴いてみてください。そんな聴き方もまた音楽の楽しみ方だったり。


Academic BANANA

2017年結成。翌年に1st EP『東京』でデビュー。フォーク、ブルース、ロック、ジャズ、ファンク、クラシック、フュージョン等、メンバーそれぞれが多様な音楽からインスパイアされることによって生み出される独自の楽曲を"ネオ歌謡曲"と名付ける。2023年10月に2ndフル・アルバム、2024年8月に2nd EPを発売。9月28日には横浜MMブロンテにて主催ライヴ・イベントを行う。 ​