ライヴにフォーカスしたという2ndミニ・アルバム。つまり、それは1stミニ・アルバム『Mama said』をリリースしてから意欲的に取り組んできたライヴ活動に大きな手応えを感じると同時に、そこにバンドが前進するきっかけを見いだしたということだろう。幻想的且つ耽美的なサウンドを通奏低音としながら多彩な楽曲を奏でるという意味では、She, in the hazeは変わらない。しかし、シンガロング・パートを加えた「Soldier」、疾走感が印象的なギター・ロックの「Alive」、ダンサブルな「Saint」というライヴ映え必至の曲が加わったことで、息が詰まるほど緊張感に満ちていたその世界は一気に広がり始めた。そしてyu-ki(Vo/Gt)が言うとおり、この作品がライヴで完成させられたとき、バンドにさらなる転機が訪れる!
楽曲/映像制作のみならず、レコーディングからステージ演出、デザインなどすべてを自ら行うShe, in the haze。そんな彼らの約1年ぶりのリリースとなる2曲入りのニュー・シングル『Mirror』は、これまで以上にその才能とこだわりが色濃く反映され、歌詞と音とのリンクがしっかりと施された1枚だ。表題曲「Mirror」は、初の日本語詞による"人間の心に棲む狂気や二面性"がテーマで、それをメロウなパートとヘヴィなパート、クリーン・ヴォーカルとシャウトで表現。歪んだ愛情を持ち、身勝手な男の心中を描いた「Last dance」は、ダンサブルなリズムとドリーム・ポップなサウンドが溶け合いシンフォニックに奏でられる。自ら企画制作を手掛けた「Mirror」のMVも見逃せない。