Japanese
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架空の物語のBGMを、相応しいサウンドで奏でる3人組が満を持してリリースする1stミニ・アルバム。すでにライヴでも披露している楽曲の中から代表曲を選んだという今回の6曲は、アンビエントを意識したシンセやギターが鳴る幻想的且つ耽美的なサウンドを通奏低音としながら、メタル風のブレイクダウン、ダンス・ビート、オールディーズ調のメロディなどを曲ごとに取り入れた結果、彼らが持つ幅広い魅力を楽しめるものに。実在の連続殺人鬼を題材にしたという表題曲を始め、美しい歌声で歌う内容が"強烈な執着心"というギャップもなかなかインパクトがあるが、そんな執着心が世界との決別を歌ったラスト・ナンバー「Teddy」でついに解き放たれる(とも受け取れる)展開もドラマチックだ。(山口 智男)
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Skream! 2024年09月号