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Japanese
3ピース・バンドとしてリスタートを切った、完全にノンフィクションの3rdミニ・アルバム。この3人にメンバーを固定したことも、"ギターはフィンガーとスラップのみ、ベースはピック弾きのみ"と演奏法を限定したことも、今の彼らにとっては"抑制"ではなくむしろ"解放"。そんなバンドの風通しの良さが、全5曲における疾走感となって表れた。自らの活動すべてが表現に繋がるのだと語り、完全DIY精神でやってきたバンドだからこそ表現の海に溺れてしまう危険性があるが、その結果が2014年の活動休止だったのかもしれない。しかし、彼らは帰ってきた。別所英和(Gt/Vo)はずっと被っていたあのお面を脱ぎ捨てた。一切の迷いを断ち切ったその姿を、真正面から受け止めるべし。
“完全”という言葉は、そう容易く使えるものではない。それをバンド名に持ってくるのは並ならぬ覚悟なのではなかろうか。とはいえ、この策謀の中心人物である別所英和は格段に特別なことを歌っているわけではない。だが、彼が本来持っているセンスはいい意味で少々(否、大分?)鬱屈している。騒がしくも清涼感に溢れたギターと変拍子、あどけない声が時折紡ぐ関西訛りが、シニカルな視点と合致して小気味良い。そのフラットでありながらも独特な情景が聴き手の中に入り込み、若かりし頃の記憶をエグいところまで引きずり出すのだ。彼の心のシャッターが切り抜くノンフィクションと、自分の記憶の奥に潜むノンフィクションが重なったら、最後……。彼らが描く現実から自らの現実に帰るのは、なかなか至難の業である。
このメンバーが揃って "あとはやるだけ"という体制が整った
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