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Overseas
UKブライトン出身の男女オルタナティヴ・ロック・デュオが、約3年ぶり6作目のアルバムを発表。前作『Get Tragic』ではシンセを導入し表現の幅を広げた彼らだが、本作でもその方向性を継承している。荒々しいビートにノイジーなディストーション・ギターのリフを乗せた、バンド本来のサウンドに加えて、ゴス/インダストリアルの影響も感じさせるシンセが退廃的な側面も演出し、ダークなサイケデリアを生み出している。Track.5、9のようにときに激しいシャウトも聴かせるSteven Ansellと、Track.7などで気だるく言葉を紡ぐLaura-Mary Carterという、異なる個性を発揮するヴォーカルも秀逸だ。タイトルどおり音に霊的存在を込めたかのような、緊張感の支配する1枚。
ブライトン出身の男女2ピース・バンドによる4thアルバム。マグマが噴き出すというジャケットからもイメージ出来る通り、このアルバムには爆発したエモーションが詰まっている。ノイジーにも程があるディストーション・ギターは初期のJSBXのようでもあり、これぞガレージ・パンクのひとつの究極系と言ってもいいのではないか。相変わらず雄弁に奏でられているヘヴィなギターとドラムに対比するように、ヴォーカルには感情が抑制されている部分があり、そのバランスがロックンロールに必要不可欠な"隙間"を生んでいる。ポップな要素は殆どなく、負の感情を炸裂させ、打算というものを一切感じさせない直球勝負のヘヴィなグルーヴにノックアウトされること間違いなし。
彼らの持ち味でもあるストレートで荒いロック・サウンドにフォーカスされた2ndアルバム。2ndともなるともう少し音楽性を広げてくるかなと予想していたが、彼らは自分達のソリッドな部分をさらにいっそう磨き上げてきた。このソリッドなサウンドに大きく貢献したのは前作に引き続きプロデュースを担当したMike Crossey の手腕だろう。ARCTIC MONKEYSの2ndアルバムも手掛けた彼は、外部のミュージシャンをほとんど参加させず二人のギターとドラムの音にこだわった。その事により彼らのアグレッシヴな部分がフォーカスされ、楽曲の力強さもありのままに伝わってくる。ダークになったと言われることもあるようだが、僕はそうは思わない。彼らのルーツでもあるパンクの精神が伝わってくる情熱のロック・アルバム。
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