Overseas
-
彼らの持ち味でもあるストレートで荒いロック・サウンドにフォーカスされた2ndアルバム。2ndともなるともう少し音楽性を広げてくるかなと予想していたが、彼らは自分達のソリッドな部分をさらにいっそう磨き上げてきた。このソリッドなサウンドに大きく貢献したのは前作に引き続きプロデュースを担当したMike Crossey の手腕だろう。ARCTIC MONKEYSの2ndアルバムも手掛けた彼は、外部のミュージシャンをほとんど参加させず二人のギターとドラムの音にこだわった。その事により彼らのアグレッシヴな部分がフォーカスされ、楽曲の力強さもありのままに伝わってくる。ダークになったと言われることもあるようだが、僕はそうは思わない。彼らのルーツでもあるパンクの精神が伝わってくる情熱のロック・アルバム。(遠藤 孝行)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号