Overseas
2022年02月号掲載
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UKブライトン出身の男女オルタナティヴ・ロック・デュオが、約3年ぶり6作目のアルバムを発表。前作『Get Tragic』ではシンセを導入し表現の幅を広げた彼らだが、本作でもその方向性を継承している。荒々しいビートにノイジーなディストーション・ギターのリフを乗せた、バンド本来のサウンドに加えて、ゴス/インダストリアルの影響も感じさせるシンセが退廃的な側面も演出し、ダークなサイケデリアを生み出している。Track.5、9のようにときに激しいシャウトも聴かせるSteven Ansellと、Track.7などで気だるく言葉を紡ぐLaura-Mary Carterという、異なる個性を発揮するヴォーカルも秀逸だ。タイトルどおり音に霊的存在を込めたかのような、緊張感の支配する1枚。(菅谷 透)
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