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Japanese
『wordwide』以来1年2ヶ月振りとなる、通算6枚目のフル・アルバム。以前以上に"人"について考えて言葉を作った結果、その言葉が呼んだのは、たむらぱん史上いままででいちばんシンプルとも言えるアコースティック色の強い音色とストレートなメロディだった。これまでのたむらぱんのイメージでもある非常にオープンでエンタテインメント性の強い音楽世界とは真逆に位置するような、パーソナルな空間が広がる。それに最初は驚いたが、言葉を主体とした歌を立たせるという根幹は変わらないことに気付き、このスタイルに行き着いたことは必然だとすぐ納得できた。ラストの「やってくる」は"アコースティック"の既成概念をひっくり返す展開で、さすがのセンスと手腕に舌を巻く。彼女の音楽性が持つ深みは果てない。
前作『mitaina』から僅か9ヶ月という驚異のスピードで届けられた5thアルバムは、音と言葉がこれでもかと聴く者の耳と心に飛び込んでくる、非常に華やかな作品だ。ジャンルに囚われない奇想天外で変幻自在な楽曲展開は、彼女の紡ぐ言葉をより響かせる。豪華なアレンジは別世界のように煌びやか。だがその真ん中にある彼女の真っ直ぐな歌と歌詞はリアリティに溢れる。この広い世界は、人と人のコミュニケーションの集合体。たむらぱんはそのひとつひとつをより深く追求し、様々な美しい音色で彩った。それはこの世界への希望、理想郷のようでもある。Shing02とのコラボ曲「でもない」はShing02がラップだけではなくディレクションにも参加。より濃度を増すたむらぱんワールドが堪能できる全12曲だ。
タイアップ・クイーンである彼女の音楽からは数多くのキャッチ・フレーズが浮かぶ。瞬時に聴き手を虜にしてしまうポップ・マジシャンみたいな、無尽蔵の音楽ストレージみたいな、広大なポップ・マップで自由奔放にはしゃぐ探究者みたいな……マルチ・アーティスト、たむらぱんから4thアルバム『mitaina』が届けられた。本作を経て新たに浮かぶフレーズは、意欲的で果敢な挑戦者/コラボレーター……ミタイナ。イギリスのパンク・バンドSNUFF(!)、椎名林檎ワークスで著名な斎藤ネコ、元ボ・ガンボスのDr.kyOn、そしてこちらもマルチに活動するHALFBYなど、ジャンルを越えてあらゆるアーティストとのコラボレーションでほっこり暖かい独自の世界観をさらに昇華する。愛くるしい童顔に秘めた圧倒的な知性にはいつも驚かされます。
音を減らすならメロディや歌詞、歌に信用を持ってくるのが大事だと思った
“言葉を聴かせたいから音を減らす”っていう感覚がなかったんですよね
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