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INTERVIEW

Japanese

たむらぱん

2013年12月号掲載

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たむらぱんの6枚目のオリジナル・アルバム『love and pain』が12月18日にリリースされる。前作までは、Shing02、SNUFF、HALFBYなどジャンルの垣根を越え、さまざまなアーティストとのコラボレーションに挑戦、サウンド面でも幅広く表現してきた彼女だが、今作はアコースティックな表現を多く取り入れ、より言葉がフィーチャーされる内容に仕上がった。パーソナルな精神世界を描いた同作は、たむらぱんのキャリアのなかでも非常にディープな作品とも言えるだろう。

-今作 『love and pain』は非常にアコースティック要素の強いアルバムとなりました。このようなヴィジョンはいつ頃からあったのでしょうか?

前回のアルバム(『wordwide』)を作り終えたくらいかな。『wordwide』でアレンジに関しても自分なりにいろいろ遊んでみたりして......そういうのに飽きちゃったというわけでもないですけど(笑)、そういうのはいいかなって。自分はすごく言葉が乗っている音楽が好きで、歌詞が音になっている音楽が好きだと思ったし......だからそういうものをもっと大事にできるような形の作品で、音もいろんなものを削ぎ落としていければいいかなと思って必要最小限にして。今回が6枚目のアルバムというのもあるし、自分の"音楽の見方"というのを見つめ直したという感じですね。

-『wordwide』のときにインタビューさせて頂いたときに"もう次(のアルバム)に向けて取り掛かってる"とおっしゃっていましたよね。それは『wordwide』がとっても派手な音で彩られたアルバムだった反動もありますか?

んー、もしかしたらあったかもしれないけど。自分でもあれ(『wordwide』のコンセプト)を継続していくことにそんなに興味がないというか(笑)。同じことをやっても面白くない、というのもありますね。あとは"アレンジをしない"という感覚がどんなものかなというのもあって。アレンジをしないといっても曲のなかで音を組み立ててはいくんですけど......本当に自分のなかでのシンプルに仕上げるということを意識していったらどうなるかな?という興味のほうがあったのかな。

-その発想から曲ができあがっていった?

......何となく(曲や詞やアレンジの形が)一緒の状態で出てくるんで。その発想きっかけのメロディは大いにありますね。

-『love and pain』の曲のメロディ、たむらさんが作るものにしてはオーソドックスなのも特徴的だと思いました。

メロディの作りかたを変えたという意識はないんですけど......やっぱり、メロディ・ラインというよりはそこにつく言葉をメインにしたというのはありますね。

-前回も"言葉が音を連れてくる"とおっしゃっていましたが、今回もベクトルは違えどもそうだったということですね。

うん。その要素はすごくありましたね。