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親友との信頼関係やその理由を描くことに関して、オリジナルな言葉選びをしてきた門脇更紗。そのスタンスはアニメへの書き下ろしでも変わることはない。今回、TVアニメ"『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』Season 2"エンディング主題歌として、境遇の異なる主人公ふたりとゴルフという難しいテーマを、ひとりが奏でるメロディも複数重なればハーモニーになる、という彼女らしい昇華の仕方を見せており、「きれいだ」や「ねぇバディ」で聴くことができた心強い存在への視線やシスターフッドをこの曲でも感じさせてくれる。春という別れと出会いの季節に、変わらずにいてほしい、でも互いに成長もしていきたい、そんな気持ちを乗せて共有したい1曲。アレンジはこれまでの作品でも馴染みの佐伯youthKが手掛けている。(石角 友香)
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自身のバースデー・カラーを冠したメジャー1stアルバム。デビュー曲の「トリハダ」や、橋口洋平(wacci/Vo/Gt)の歌詞も話題になった切なすぎる「私にして」、シンガー・ソングライターとして生きていく覚悟を歌った「東京は」の弾き語り一発録りバージョンも収録している。R&Bやトレンドのポップスも歌える表現力を持ちつつ、技巧に走らない素直な歌唱は、特にSasanomalyがアレンジを担当したスケール感のある打ち込みサウンドの「きれいだ」や、「わたしが好き」に顕著に感じる。傷つきながらも前進する対象の頼もしさに、"悲しくて寂しくてとても嬉しいの"というリアリティを当ててみるなど(「きれいだ」)、ヴィヴィッドな感情を昇華する作詞センスも際立ってきた。(石角 友香)
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叫びを上げるようなフィードバック・ノイズからスタートするBPM早めのロック・チューン。ギターもピアノも躍動するアレンジのなかで、切なさも儚さも感じさせながら芯に強さのある声が、飛び立つ=チャレンジ直前の武者震いの感覚をリアルなものにする。闇雲に強く歌うというより、声の重ねなども使って、重層的な聴きごたえのある仕上がりになっているのも新鮮。"落ちていく羽たちが/また新しく生まれる"という歌詞に感じられる、期待と不安を伴う成長、"優しさを振り払って/ギリギリに立ってる足が震えても"という決意も、音像と相まって体感できる。2020年に連続リリースした「さよならトワイライト」、「いいやん」、「ばいばい」と続いてきた架空の主人公の物語の連作としても楽しめる構造になっている。(石角 友香)