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Japanese
暗いニュースで溢れがちな今を生きるリスナーへ向け、ポジティヴをテーマに制作したEP。だが"前向きだけどまだどこか後ろ向きなあなたへ"というコメントも発表している通り、そのポジティヴさは手放しであっけらかんとしたものではなく、現実的な目線も孕んでいるところが肝であり、これまでもどこか不安な気持ちに寄り添ってきたあれくんならではの作品になっている。環境音を積極的に取り入れ、より生活に馴染む音像になった「diary」や、ストリングスでスケールを増した「いつか」は本作のためにリアレンジされたもの。ボカロP 水野あつとの共作曲「ゆびきり」では両者の武器を生かした温かなピアノ・ポップを響かせ、「ツナギアイ」では隙間のあるサウンドに乗せられたグルーヴ感のあるリリックがあれくんとしては新鮮だ。
切ない恋心を透き通った声で描き、10代を中心に話題のネット発SSW、あれくんのメジャー初アルバム。「好きにさせた癖に」は965万回、「ばーか。」は749万回と好調な再生回数を誇るが、それらすでに公開済みの楽曲は、すべてガラッとアップデートされている。チルなビート且つミニマムだけど一音一音が際立つ、トレンドを採り入れたポップ・サウンドにリアレンジされていて、海外アーティストを意識したようなあれくんのフェイクも含め、既発のバージョンを知っているとその進化に驚かされるはず。また、半数を占める新曲たちに綴られているのは、これまでの彼の代名詞=ラヴ・ソングの枠を超え、人生の葛藤に向き合った言葉たち。メジャー初作品にして現時点での集大成にとどまらず、新たな自分を切り拓いている。
アコースティックにポップスを奏でるネット発SSW あれくんが、オルタナティヴ・ロック・バンドのギタリスト、クラシックに出自をもつピアニストと出会い、結成した夜韻-Yoin-。そのメジャー1stミニ・アルバムは、愛する人とのすれ違いの物語を描いたノンストップ・ミックス作品だ。全編を通して相手を想う気持ちや命の儚さ、美しさが貫かれたコンセプチュアルな1枚だが、各曲のカラーは絶妙なグラデーションを描いていて、3人の素養に基づく音作りが楽しめるし、環境音も取り入れた立体的なサウンドはストーリーへの没入感も得られる。そして何より、あれくんの抜けのいい歌声は聴く者を肯定してくれる。MVや歌詞カードなど、トータルで演出された世界観に浸ってみれば、自ずと見えてくるものがあるかもしれない。
楽しいからこそつらいときもあって、それを全部描きたい欲がすごくあるんです
"何かを得るためには、何かを捨ててまでも追いかけないと叶わないって伝えたかった" SSW あれくんがメジャー1stアルバム『呼吸』で表現した、彼の奥底に眠っていた思い
このご時世の中で聴いてくれる人に寄り添えるような楽曲になってると思うし、「ばーか。」や「好きにさせた癖に」とは違う視点で恋愛観を描けたのかな
我慢しながらも、平然を装って耐えていかないといけない日常の中で、思いを相手に打ち明けられずに心にしまっている子の代弁をしたかった
答えを設けるんじゃなくて、世界観を聴いて感じてもらうのが夜韻-Yoin-のやり方
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