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"悲しみのない世界はないって知ってるんだ/だから皆 歌い叫ぶのでしょう"。タイトル曲のこのフレーズで、アルバムは始まる。Uquiの歌声は手を取って語り掛ける親密さで響き、また憂いの気持ちを包んで溶かすようなおおらかなギター・サウンドで、一気にこの音楽に飛び込ませるパワーがある始まりだ。そこからは、音に身を委ねれば想像の世界も心の深いところまでも旅をする感覚を味わえる。Muvidatとしては2作目、コロナ禍でライヴも限られたなかでの制作となったこのアルバムは、リアルな世界のシビアな空気も感じさせつつ、たくさんの人の気配があって、顔を上げて歩いている高揚感で満ちている。誰かと会って、語り合って、共に歌いたい。そんなファンファーレみたいな音楽がたっぷりと詰まっている。(吉羽 さおり)
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爪痕を残す気満々の仲間たちによるフレーズはひとつひとつが個性的で、飛び出す絵本並みの立体感でギッチギチに詰まっている。展開するごとに目の前の景色をくるりと変えてみせるアンサンブルが楽しくて、バンド以上に強固なバンド・サウンドと、残像感漂う謎のコーラスがビュービューと熱風を吹かせてみせる。その真ん中で軽やかに踊るUquiの歌声は鮮やかで伸びやかで爽快だ。海に良し、山に良し、もちろん車でも家でもヘッドフォンで爆音でも! 他では絶対聴けない、Muvidatにしか鳴らせない、心と身体を思いきり躍らせるサマー・ソングが完成した。SPARKA + BISTRO FUNKによるリミックスはもはやMuvidatの音楽の一部。期待を裏切らない豪快な裏切りっぷりでしっかりと聴きどころになっている。(山本 祥子)
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"何者でもなく/ただ唯一のメロディになる/そばにいる"というラインで締めくくられるOPナンバー「Fog Lights」から滲む音楽愛に、胸が熱くなる。アンサンブルがアクロバティックに展開したかと思えば、奥の方にしまい込んでいた痛みにUquiの歌声がそっと寄り添う、感涙必至のミドル・ナンバーがあり、東京ヴェルディ女子ホッケー・チームの公式ソング「Focus」の、スポーティな爽快感もたまらない。2枚目にして唯一無二のムビ・サウンドの豊かさを悠然と伝える曲ばかりなのだ。ミニ・アルバムと言いつつ2枚組。Disc2は昨年末のツアー・ファイナルから9曲収録。どこでだって仲間と共にふたりが響かせる音は光="Fog Lights"となり、聴き手の心のモヤモヤを全力で晴らしてくれる。(山本 祥子)
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ふたり組ではあるが、信頼の置ける音楽仲間と奏でた曲たちは、しなやかで鮮やかで、恐ろしく強靭なバンド・サウンド。"やりたいことを形にしていったらSHAKALABBITSの続きになった"と話すUqui(Vo)の言葉通りというか。やりたいことが詰まったカラフルな新曲に、シャカ時代に作った曲をブラッシュアップさせたというロック・ナンバー、盟友 REI MASTROGIOVANNIが書き下ろした心躍るスカもあって、鋭い嗅覚と抜群のセンスを駆使しつつ完成したアルバムは、実にフラットで潔い、一番憎たらしいやつです。全曲に貫かれたシャカを愛してくれた人への感謝。右往左往しつつ、見上げた月に手を伸ばして前だけを見て突っ走るMuvidatの姿。すべてが愛おしい。めちゃくちゃかっこいい。 (山本 祥子)