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ヤなことそっとミュートMUSIC VIDEO
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メジャー・デビュー・イヤーを締めくくったアルバムは、会心作と言っていい出来栄えだ。マスロックを思わせる開幕の「最果ての海」は、5拍子を中心にサビでは拍子チェンジが織り込まれ、且つ複雑なメロディ展開もありと、ひと癖もふた癖もある曲。これらの要素が、いい意味での緊張感を生んでいて、一聴して痺れた。厳しい冬景色が情景として浮かぶ「結晶世界」や、ヤナミューを体現している曲だという「遮塔の東」など、新曲がとにかく粒揃い。音源化されていなかった「D.O.A」の満を持しての収録も嬉しい。初回限定盤にはインディーズ時代の曲からアンセムを中心にセレクトして現体制によるヴォーカルを再録した"Re-vocal Edition"を収録。ヤナミューへの入り口のひとつとしてお薦めしたい。 (宮﨑 大樹)
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"ヤナミュー"こと"ヤなことそっとミュート"のメジャー2ndシングル。表題曲は、人と人との繋がりを電球のフィラメントになぞらえた、まさに白熱電球の明かりのように温かみのあるロック・バラードに仕上がった。この曲で届けたい言葉、そして想いを乗せたエモーショナルで包み込むような歌声を、ヤナミューらしい歪んだロック・サウンドで足腰強く支えているような印象だ。c/wの「Passenger」は、曲が進行していくにつれて音数が増え、だんだんと力強さを増していく様が実にドラマチック。爽やかながらも、鬱屈とした空気を吹き飛ばすような力強さも感じさせる1曲だ。この2曲こそがコロナ禍によって"ヤなこと"だらけになってしまった現在の世界に対する、ヤナミューなりのアンサー・ソングなのだろう。(宮﨑 大樹)