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斬新な発想力と大胆不敵な行動力。そして、確固たるメッセージ性と縦横無人で自由な音楽性。LBOがそれらを武器にしながら駆け抜けてきたここまでの10年間は、決してなだらかなだけのものではなかった。だが、彼らはどんなときでも現在進行形であることを志し、常に未来に向かって歩み続けてきて今このときを迎えている。満を持してのベストとなる今作では過去曲たちの多くに、"色+色 ver."もしくは"色+色 mix"という形でアップデートが施されている点が、実に興味深い。新曲「COLOR COLOR」の仕上がりも秀逸な一方、特別BOX仕様 限定盤におけるDVD にはフロントマン YAFUMIの盟友、 UVERworldのTAKUYA∞(Vo)が手掛けているMV「YSC」も収録。全編がクライマックス!(杉江 由紀)
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ゴボウのアク抜きや皮むきを推奨するレシピや料理家は、どうも好きになれない。ゴボウは、そのアクさえもうまく利用しながら調理してこそ、芳醇な香りや滋味深い旨味が得られるものだと個人的には信じて疑わないからである。似たようなことは音楽にも言えることが多々あり、例えばLBOは今作において、自らの醸し出す癖やアクを最上級の味わいへと導くことに成功したのではなかろうか。新ベーシスト、SHOUYAを交えることでキレ味を増したサウンドといい、フロントマン YAFUMIの紡ぐ強い意志に満ちた歌詞といい、ミックスをギタリスト、KAZUKIが手掛けている音像のあり方といい、ここにきてLBOは今まで以上に濃厚な逸品を仕上げたと言っていい。素材を丸ごと生かしたこの醍醐味をぜひご堪能あれ!(杉江 由紀)
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暗い新月の夜。それが意味するものは、次へと向けた始まりなのではなかろうか。8年の活動歴を経ての1stフル・アルバムで、彼らはあえてベスト盤的な構成を避けたと言う。故に、どこか思わせぶりな「TOILET REVOLUTION」から始まる今作は、全編が安パイには寄らない積極的な攻めの姿勢にて描かれてゆく。例えば、リード・チューンである「Million」には日頃から実際に"走り続けている"YAFUMI(Vo)の経験と人生観が。バンド名の一部を曲題に織り込んだ「MOTHER OCEAN」では軽妙なウィットとある種の真実を。また、今作のために新録された「SHINE (NEW MOON ver.)」には、すべての生きる人たちへ向けた賛辞と救いまでが込められているのだ。KYOHEI(Ba)が手掛けたアートワークにも注目!(杉江 由紀)
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ピアノ・ロック・バンドLAID BACK OCEANの2ndアルバム。美しいピアノの旋律のイントロを聴けば、どこか夢をみているような不思議な心地になるだろう。そのまま身を委ねて、どっぷりと彼らの世界に浸かることをお勧めする。前作から7カ月という短いスパンでリリースされたにも関わらず、ノスタルジックな世界観はそのままに、以前よりも更に自由で伸びやかに鍵盤と弦楽器が共鳴している。バンドの成長の早さに、舌を巻かずにはいられない。ライヴで演奏されてきた楽曲を中心に構成された今作は、ソールド・アウトとなった日比谷野外音楽堂でのライヴ映像や今作のメイキング映像を収録したDVDとの(限定盤)。ライヴ・パフォーマンスに定評のある彼らの魅力も存分に楽しめるのではないだろうか。(石井 理紗子)