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赤丸MUSIC VIDEO
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都内のライヴハウスを中心に"超現場主義"で活動をする4人組ロック・バンド、赤丸。初の全国流通盤『he said,she said』から約1年ぶりとなる3rdミニ・アルバム『狂ウ夏集』は、これまで赤丸がライヴで大切に育ててきた楽曲をブラッシュアップした自信作だ。初めてアレンジにストリングスを加えたアグレッシヴな「紫陽花」で始まり、和テイストのメロディが東京に生きる孤独を描き出すバラード曲「ゆらり」に至るまで、激しさのなかに見え隠れする抒情的なニュアンスがバンドの個性として光る。こじらせた感情を前作以上にリアルに綴る歌詞の中で、"生きてる証を見つけるよ/それをキミと一緒に探そうか?"と歌う「キャラバン」は、ライヴを基盤にする彼らならではの新たなアンセム。(秦理絵)
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悔しさをバネにバンドの存在を広く届けていくのだという決意を込めた赤丸のニュー・ミニ・アルバム。これまで頑なに会場限定にこだわっていた生粋のライヴ・バンドが、ついに初の全国流通盤に踏み切った。あえてライヴの盛り上がりは意識せずに、試行錯誤しながらも丁寧なアレンジで仕上げた今作は、怒りや混乱、過去の記憶や諦め切れない未来への想いなど、様々な感情が混沌と渦巻いている。前作ミニ・アルバム『the world is mine』の流れを汲んだ「絶叫トランスミッター」に始まり、新たなチャレンジとなったダークなダンス・ロック「ぼくらの」から、追憶のミディアム・バラード「九月の詩」に至るまで、心の中で熟成された言葉にできない感情は、泥臭いロック・サウンドによく似合う。(秦 理絵)
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広島で結成された4人組ロック・バンド、赤丸。ライヴハウスに足を運んでもらうことを意識してライヴハウス&通販限定でリリースする1stミニ・アルバムが到着。"世界は俺のもの"だと堂々と宣言している今作は、25分のライヴ・セットを丸ごと収録したかのような1枚。疾走感ある四つ打ちの曲あり、レゲエのリズムを取り入れた変り種あり、コブシを突きあげたくなる曲や、男泣きのミディアム・バラードなど緩急ある音に仕上がっている。自分で立てた目標になかなか辿り着けずもがき苦しむ現状をそのまま歌詞に落とし込み、リアルな"自分の世界"を繰り広げている。大きな目標があるからこそ、成し遂げられない自分に苛立つ気持ちは誰もが抱えることで、そこに共感できる人はたくさんいるはず。"赤丸成長中"の彼らをぜひライヴハウスで目撃してほしい。(白崎 未穂)