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がらくたロボット (6)
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いよいよ本格始動していくというがらくたロボットの1stフル・アルバム。オープニングからエンディングまで、研ぎ澄まされたバンド・サウンドでダイナミックに聴かせている。本物の産声を収録した8分の6拍子の短い英詞曲「産叫」に始まり「ツキノアリカ」まで、パンク、ガレージ、モータウン風ポップス、ブルース、8ビートのシンプルなロックと、3ピースで考えうるアレンジを目一杯やって楽しませる娯楽作でもあるが、"今見ている月は太陽に見せられている月で人それぞれ違う月を見ている"という表題曲のメッセージには、衝動的なロックの人のようで、実は冷静に作品を見つめ、表現の幅広さも持っているヤマモトダイジロウ(Vo/Gt)が描く世界の奥深さと繊細さを感じる。(岡本 貴之)
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神戸を拠点に活動する3ピース・ロック・バンドの新作は、パンク・チューン「Lonely It's Alright」で勢いよく飛び出して、バラード「ハネル」で幕を閉じる全6曲。ピックが弦に深く当たっている感じの骨太なギター・サウンドは、王道のロックのようでいて音楽シーンのメインストリームではほとんど聴くことができないサウンドだ。「Bye Bye Baby」の毒っ気とユーモア、ツボを心得たアレンジなどからは、若くしてロックへの造詣が深いことが窺える。1枚を通して聴けば単なる衝動だけでなく、『BREAK OUT』というひとつの作品としてコンセプトと意思を持ったアルバムであることがわかるはず。エンディングにはこの先へと続く余韻がある。(岡本 貴之)
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ヤマモトダイジロウ(Vo/Gt)を中心に結成、2015年に現メンバーが揃い精力的なライヴ活動を行っている3ピース・バンドのミニ・アルバム。遠藤ミチロウ、SA、STANCE PUNKSといった大先輩ミュージシャンと同じステージに立っていることからもうかがえるように、周囲の若手とは異なる音楽志向を感じさせる。単純明快なパンク・バンドかと思ったら大違いで、定番のリズムで歌う「ディストーション」のポップなメロディや、振り切ったガレージ・サウンドを聴かせる「リケルトン・ブック」、「街」の凝った曲構成と迫力ある演奏は実力派バンドの片鱗を感じさせる。オールディーズを現代にアップデートしたような表題曲「GOODBYE THE SUN」が特にカッコいい。今後、バンドの名前を聞くことが増えることになりそうな快作。(岡本 貴之)