Japanese
2016年06月号掲載
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ヤマモトダイジロウ(Vo/Gt)を中心に結成、2015年に現メンバーが揃い精力的なライヴ活動を行っている3ピース・バンドのミニ・アルバム。遠藤ミチロウ、SA、STANCE PUNKSといった大先輩ミュージシャンと同じステージに立っていることからもうかがえるように、周囲の若手とは異なる音楽志向を感じさせる。単純明快なパンク・バンドかと思ったら大違いで、定番のリズムで歌う「ディストーション」のポップなメロディや、振り切ったガレージ・サウンドを聴かせる「リケルトン・ブック」、「街」の凝った曲構成と迫力ある演奏は実力派バンドの片鱗を感じさせる。オールディーズを現代にアップデートしたような表題曲「GOODBYE THE SUN」が特にカッコいい。今後、バンドの名前を聞くことが増えることになりそうな快作。(岡本 貴之)