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Japanese
クリストファー・ノーラン監督のSF映画からインスパイアされた"INCEPTION"をタイトルに冠し、人の無意識にある考えを植え付けるという映画の内容にならい、Fo'xTailsの音楽を様々な人の内に染み込ませようとの思いがあったという。もともと一筋縄ではいかない曲の幅広さがあり、ソングライターのテラ(Gt/Prog)と鳴風(Gt)の書く曲もタッチが違った面白さがあるのが、Fo'xTailsである。そのレンジの広さと真ん中にある歌の強さを、より明快に打ち出したのがこのアルバムだ。ドラムが脱退し4人編成となったが、そのぶん発想を自由に、曲にあったドラマーを迎えトライしたいビートやヴィジョンに忠実に作り上げたことも、Fo'xTailsらしさを強く打ち出す突破口となったようだ。歌にも描かれる不屈さが、しっかりバンド・サウンドとなった。
takaoの伸びやかなヴォーカルで始まり、なめらかなギター・フレーズが先導していくようにして心地好く疾走する「Innocent Graffiti」。形としてはラヴ・ソングではあるけれど、青春の1ページから切り抜いてきたような青臭くも爽やかな歌で、ドラマティックでキャッチーなメロディが冴える曲だ。またカップリングはライヴ時に燃料投下するような、アグレッシヴなシンガロング曲「RUSH」と、歌謡性のあるメロディでいてダークな香りをまとった「ALIVE」という2曲。「ALIVE」は特に、これまでのFo'xTailsにはないタイプの曲でもある。デビューをして、毎日を全力で駆け抜けていく中で芽生えた苛立ち、楽しさ、喜び、そして自分たち自身で檄を飛ばして突き進んでいく勝気な姿勢、そういった経験が曲になったシングル。
ボリューム感のある骨太な王道ロックンロールでありつつ、耳に残るのは、曇りのない、澄んだブルーのイメージ。メジャー・デビュー・シングルとなる「GLITTER DAYS」は、物語が動き始めたときの躍動感と高揚感とで、怖いものなしに突き進んでいくバンド・アンサンブルが光る。そこに乗るのはフロントマンtakao(Vo)のハイトーン・ヴォーカル。線が太めの声で、サウンドを指揮するように引っ張っていくことでスピード感を生んでいる曲でもある。またカップリングでは、ループ感のあるシンセをフックにしたハード・ナンバー「蛍火」、そして柔らかで包み込むようなミドル・テンポな曲もありとレンジが広い3曲となった。それぞれ違った音楽背景を持った5人の色味を活かし合い、トレンドを押さえながらも、定番の良さや明快さはとても大事にしているのを感じる。
デビューから2年――タフに鮮やかに進化を遂げたバンドの今を閉じ込めたアルバムが完成
壁にぶち当たって、いろんな課題が見えた
5つの個性をミックスさせたバンド・アンサンブル光るFo'xTails、鮮烈にデビュー
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