Japanese
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クリストファー・ノーラン監督のSF映画からインスパイアされた"INCEPTION"をタイトルに冠し、人の無意識にある考えを植え付けるという映画の内容にならい、Fo'xTailsの音楽を様々な人の内に染み込ませようとの思いがあったという。もともと一筋縄ではいかない曲の幅広さがあり、ソングライターのテラ(Gt/Prog)と鳴風(Gt)の書く曲もタッチが違った面白さがあるのが、Fo'xTailsである。そのレンジの広さと真ん中にある歌の強さを、より明快に打ち出したのがこのアルバムだ。ドラムが脱退し4人編成となったが、そのぶん発想を自由に、曲にあったドラマーを迎えトライしたいビートやヴィジョンに忠実に作り上げたことも、Fo'xTailsらしさを強く打ち出す突破口となったようだ。歌にも描かれる不屈さが、しっかりバンド・サウンドとなった。(吉羽 さおり)