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Japanese
"もっと女子に響く音楽を作りたい"という動機から生まれたこの3rdミニ・アルバムは、これまでの作品の中で最もポップ。それは各メンバーの個性を活かしたアプローチも影響しているからかもしれない。ロックに攻めた前作に比べると各楽器のフレーズがキャッチー且つシンプル。ギターの音色も以前よりパターンが増えており、より繊細な表現が生まれ、インパクトもあり効果的に響く。加えてサブ・ヴォーカルのやがわいちるがこれまでよりも多くメイン・パートを歌っており、さはらとやがわ、両極端の声質を持つ女子たちによるツイン・ヴォーカルが非常にカラフルだ。精力的なライヴ活動で培ってきた彼女たちのスキルがあって実現したサウンド・メイク。このバンドは作品を完成させるごとに着実に進歩している。
前作『フカシンリョウイキ』から約1年4ヶ月。その間の充実と意識の変化を存分に感じさせる快作が完成した。ダークな匂いの中に漂うポップ感を、アグレッシヴかつエモーショナルに昇華するのが彼女たちのカラーのひとつだが、今回はその世界を大きくこじ開けている。3ピース・バンドとしての表現方法はもちろん、効果的にシンセやピアノ、弦楽が取り入れられたサウンドやアンサンブルなど、バリエーション豊かな楽曲群をものにするキャパシティの広さは、3人の高まる意識そのものと言っていい。各パートのフレーズも細部まで趣向が凝らされ、一音一音に気迫が漲る。情感豊かなさはらのヴォーカルとそれをバックアップするやがわいちるのあどけない歌声のハーモニーもグレード・アップ。今後のさらなる飛躍が期待される。
さはら(Vo/Gt)、やがわいちる(Ba/Vo)、おみ(Dr)の女性3人によるバンド、浮遊スル猫。結成から2年、ライヴ中心に活動をしてきた3人が初のミニ・アルバムを完成させた。ソリッドな3ピース・サウンドにのるのは、エモーショナルなさはらのヴォーカルと、チャイルディッシュなやがわいちるのヴォーカルの不思議なハーモニー。跳ねるビートでグラマラスでエキゾチックな80'Sポップ風のダンサブル・サウンドを聴かせたかと思うと、気だるく鬱々とした感情を音にぶつけギター・サウンドをバーストさせ、叫びをあげる。名刺代わりということで、多面的なサウンドになっている。メロディ・ラインは正統派。でもそれに対してのコーラスや、バンド・アンサンブルは積極的に攻めている。どんどん面白くなっていきそうな予感がする。
作られたものではなく等身大の自分たちの音を聴いてほしい
1年4ヶ月間で新たに芽生えた意識と心境の変化が作り出した覚醒の1枚
音にノらせるというよりは、自分たちの色に染まってほしい
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