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THE PINBALLS (94)
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メジャー・デビューをきっかけに、結成以来続けてきた精力的な活動が一気に加速し始めたTHE PINBALLSが、光の三原色をテーマに異なる魅力を持った3曲を収録したメジャー1stシングルをリリース。1曲目の「Lightning strikes」は、メンバー全員が暴れまわるTHE PINBALLSらしいロックンロール・ナンバー。その他、ダンサブル且つパンク・ディスコな「Voo Doo」、ギターの歪みがエグいスロー・バラードの「花いづる森」を収録している。その2曲のようなタイプの曲もまた彼らの得意技だ。タイトルには今一番自信のある3曲という意味も込められているという。ともあれ、メジャー1stシングルにアグレッシヴな魅力を改めて印象づける3曲を選んだところに、バンドの決意と覚悟が窺える。(山口 智男)
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メジャー・デビュー作品となる7曲入りのミニ・アルバム。『PLANET GO ROUND』以来およそ1年ぶりとなる今作は、ガレージ・ロックやブルージーなサウンドに独特の物語性をまぶした美学を強く感じさせる。攻撃的で切れ味の鋭いギター・リフで突っ走る「蝙蝠と聖レオンハルト」で幕を開けたあとは、「七転八倒のブルース」、「that girl」とタメの効いた泥臭い楽曲が続き、「ひとりぼっちのジョージ」ではメロディアスでどこか切ないサウンドに心を掴まれた。一貫したロック・マナーで緊張と緩和を聴かせる曲が揃う中、ラストの「ワンダーソング」はかなりポップな曲調。演奏も優しく他の曲と色合いが少し異なり、その前の「重さのない虹」が2ビートで迫ってくるぶん不思議な違和感を感じた。(岡本 貴之)
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今年1月、初の東名阪ワンマン・ツアーを成功させ、波に乗る4人組、THE PINBALLSがついにリリースする1stフル・アルバム。BLANKEY JET CITYやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTに衝撃を受けたのち、60年代のブリティッシュ・ビートに遡っていったんじゃないかと連想させるロックンロールを身上としながらも、本作収録の12曲からは、たとえばガレージ・ロックの一言に収まりきらない魅力が感じられる。ある意味、多彩な曲を作りながら、いかにロックンロールを貫き通すかそのせめぎあいが本作における挑戦であると同時に聴きどころと言えるが、彼らの挑戦は大きな成功を収めている。冬から始まる四季の流れを意識した歌詞にもぜひ注目を! その言葉のセンスもこのバンドの大きな魅力だ。(山口 智男)
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4ピース・ガレージ・ロック・バンドTHE PINBALLSのミニ・アルバム。エッジの効いたグルーヴで聴かせる「friendly gently ghost」から、何かスイッチを押してくれるように熱い気分にさせてくれる。毒の効いたギター・フレーズは、渋さが前面に出ていながらも爽やかに気持ちよく鳴り、4つ打ちのビートと絡み合っている。なかでも10月16日に数量限定リリースされるLPにも収録されている「蛇の目のブルース」は、ファズのかかったギター・リフといい、古川(Vo)のハスキーな歌声といい、彼らが武器とする王道ロック・スタイルを存分に生かしたバラッドだ。ライヴで派手に盛り上がることが想像できる、熱を感じられる7曲。ぜひ、出来る限りの爆音で聴いてほしい。(大島 あゆみ)
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キレッキレのギターでぶっ飛ぶ疾走感にハイ・トーンで少しハスキーなヴォーカル、衝動に満ちたサウンド......。タワーレコードのアーティスト発掘オーディション『Knockin'on TOWER's Door』で応募総数1006組の中から1位になったツワモノなだけある。しかし荒々しくノリのいい楽曲だけでなく、ラストに収録されているミドル・ナンバー「ニューイングランドの王たち」ではロックンロールを愛して止まない気持ちをダイレクトに吐露し、しっとりと沁みる歌声を聴かせてくれる。ライヴでもツイスト・ダンスが止まらないようなストレートなロックンロールに酔いしれたい。王道っちゃ王道だが、それをここまでカッコ良く体現するTHE PINBALLS、ガレージ・ロックの未来は君たちに任せた!(花塚 寿美礼)