2ndフル・アルバム『A LA QUARTET』から6ヶ月というハイペースでリリースするミニ・アルバムは、アコースティック・ギターの弾き語りが"おぉっ"と思わせたあと、バンドが加わるブルージーなロック・ナンバー「No discount」でスタート。そこから、跳ねるリズムが印象的なオルタナ調のロック・ナンバー「共犯」に繋げると、中盤では彼らの王道とも言えるキラキラした印象のポップ・ロック・ナンバーを聴かせる。そして、畳み掛けるような疾走ロック・ナンバー「ゴンドラの夢」で再びテンポ・アップ。最後は力強い四つ打ちのキックがライヴハウスのフロアを跳ねさせるに違いない「Writing Life」でアンセミックに締めくくる。新境地と王道、どちらも楽しませる意欲作だ。
メジャー2作目となるアルバムは、セルフ・プロデュース作。"A LA QUARTET"のタイトルが表わす、4人が腕によりをかけて作り上げた14曲が収録され、新鮮なタッチの曲から親しみのあるGoodbye holidayならではの曲など、多面的に見せる内容だ。心地よいループ感とアンサンブルの妙味がある「ハザマステップ」(Track.3)、60'sポップの甘美な懐かしさと80年代のシティ・ポップの風が混じり合った「海辺のイエスタデイ」(Track.7)、いつもエモーショナルな歌声を聴かせている児玉一真(Vo/Gt)によるラップが、意外にもハマっている「room」(Track.8)など。毎日のどこかの時間にフィットする曲、プレイボタンを押したくなる曲が詰まっている。視界が広がって、どんなシーンを切り取っても物語を描くことができる4人を伝えている。