Japanese
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2008年に広島県で結成。今年1月に初の全国流通盤『ソラリス』をリリースし、その名を日本中に広めつつある4人組ギター・ロック・バンド、Goodbye holidayのニュー・ミニ・アルバム。本作は、少年のひと夏の思い出を歌ったリード・トラックの「少年シンドローム」をはじめ、爽やかに疾走するロック・チューン「モノクロ」、ピアノやマークツリーなどの幻想的な音色が印象的な「茶色いうさぎ」など、"はじまり"をテーマにしたポップでキャッチーな7曲が収録されている。"はじまり"は、同時に何かの"終わり"でもある。そんな切なさも孕んだ楽曲たちは、これからの季節によく合うセンチメンタルな雰囲気も漂う個性のある曲ばかり。じっくりと聴いてほしい1枚だ。(大島 あゆみ)
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Goodbye holiday
ドッペルゲンガー
2ndフル・アルバム『A LA QUARTET』から6ヶ月というハイペースでリリースするミニ・アルバムは、アコースティック・ギターの弾き語りが"おぉっ"と思わせたあと、バンドが加わるブルージーなロック・ナンバー「No discount」でスタート。そこから、跳ねるリズムが印象的なオルタナ調のロック・ナンバー「共犯」に繋げると、中盤では彼らの王道とも言えるキラキラした印象のポップ・ロック・ナンバーを聴かせる。そして、畳み掛けるような疾走ロック・ナンバー「ゴンドラの夢」で再びテンポ・アップ。最後は力強い四つ打ちのキックがライヴハウスのフロアを跳ねさせるに違いない「Writing Life」でアンセミックに締めくくる。新境地と王道、どちらも楽しませる意欲作だ。
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Goodbye holiday
A LA QUARTET
メジャー2作目となるアルバムは、セルフ・プロデュース作。"A LA QUARTET"のタイトルが表わす、4人が腕によりをかけて作り上げた14曲が収録され、新鮮なタッチの曲から親しみのあるGoodbye holidayならではの曲など、多面的に見せる内容だ。心地よいループ感とアンサンブルの妙味がある「ハザマステップ」(Track.3)、60'sポップの甘美な懐かしさと80年代のシティ・ポップの風が混じり合った「海辺のイエスタデイ」(Track.7)、いつもエモーショナルな歌声を聴かせている児玉一真(Vo/Gt)によるラップが、意外にもハマっている「room」(Track.8)など。毎日のどこかの時間にフィットする曲、プレイボタンを押したくなる曲が詰まっている。視界が広がって、どんなシーンを切り取っても物語を描くことができる4人を伝えている。
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Goodbye holiday
KNOCK
メジャーでの1stアルバム『with YOU』から1年経たずして完成したミニ・アルバム。「十ヶ条」という曲で幕を開けるのだが、これがBPM速めのアグレッシヴなロック・チューンで、続く「パラダイムシフター」もまた然り。グッド・メロディを丁寧に、あるいは爽やかに歌い紡いできたバンドに、まさに"パラダイム・シフト=価値観の変革"が起こっているようだ。とはいえ、これまでの流れを汲んだ美しいミディアム・テンポの曲も、牧歌的なあたたかさのあるポップスも健在で、より引き立ってもいる。いずれにしても、Goodbye holidayサウンドの可能性が広がっているのは間違いなく、全6曲、清々しい風が吹いている。多幸感溢れるタイトル曲も、この今のモードだからこそ歌えるポジティヴなメッセージ・ソングで、とても新鮮だ。
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Goodbye holiday
with YOU
シングル『革命アカツキ』で2015年にデビューし、同年の秋にはダブルA面のシングル『溢れるもの/リベレーター』をリリースし、ニューカマーながらも「溢れるもの」がTVドラマ"掟上今日子の備忘録"のオープニング・テーマに抜擢。やわらかで印象深いメロディとその歌がドラマにもマッチして、バンドにとって一歩踏み出せる曲になった。2作のシングルは共に、プロデューサーとタッグを組んだりアレンジャーを迎えたり、また自分たちで試行錯誤しながら作り上げたりと、起こることすべてスポンジのごとく吸収しながら同時にアウトプットもしていった。デビューからここまで、アグレッシヴな新陳代謝をあげた、その成果を詰め込んだのがこの1stアルバム。歌をド真ん中に置いた正統派のギター・ロックを響かせるアルバムだ。
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Goodbye holiday
溢れるもの/リベレーター
現在OA中のドラマ"掟上今日子の備忘録"のオープニング・テーマとして、あたたかで爽やかな風をドラマに送り込んでいる「溢れるもの」。この曲が主題歌へという背景は、一筋縄でなかったようだけれども、7月にデビューしたばかりの彼らのチャレンジへの前のめりな思いと、今だから伝えられる素直で初々しい思いが、屈託なく詰まっていると思う。いきものがかりやaikoなどを手掛ける島田昌典氏をアレンジャーに迎え、みずみずしいバンドのアンサンブルを、スケール感たっぷりで聴かせている。もう一方の「リベレーター」は、メロディアスなギター・フレーズとソリッドなドラミングが新たに道を切り開くように突き進み、児玉一真(Vo/Gt)のヴォーカルがじりじりとその温度を高めていく。短い曲にここからへのバンドの意志を込めた、宣誓のような曲だ。
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Goodbye holiday
革命アカツキ
表題曲「革命アカツキ」は、寺岡呼人がプロデュース。若いバンドが持つ特有の勢いや、正統派の、ストレートなギター・ロックでありつつ彼らの爽やかなメロディを際立たせたシャープなサウンドで、メジャー・デビュー作に相応しい1曲になっている。疾走感のあるビートで、今いる場所と、ほんの少し先に見える景色も感じさせるような、ポジティヴィティが宿っている。タイトルはとても強いイメージがあるけれど、その歌には、ほんのりと切なさだったり、涙の跡が滲む。心に寄り添うような歌だ。カップリング曲、「サイダー」は、スピーディでアグレッシヴなビートと、小気味いいギターによるロックンロールで、「世界が終わる朝は」は、静かで優しいアコースティック曲。3曲3様でGoodbye holidayの魅力を伝えるデビュー・シングルとなった。
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Goodbye holiday
FLAG
キャッチーなメロディと澄んだヴォーカルで人気を博している広島発の4ピース・バンド、Goodbye holidayの3rdミニ・アルバム。今作には、aiko、いきものがかり、back number、秦基博などを手掛ける島田昌典を音楽プロデューサーに迎えた「スパイダー」や、疾走感のあるギター・ロック「さらば」、昭和の歌謡曲を思わせる「陽炎」、おもちゃ箱のようなキュートなナンバー「ポップコーン」など個性豊かな7曲を収録。特にタイトル・トラック「Flag」は、ハイセンス且つ安定感のあるバンド・サウンドに支えられた、児玉一真(Vo/Gt)の伸びやかで表情豊かなヴォーカルがなんとも耳心地いい。ロックに固執するでもなく、ポップに寄りすぎるわけでもない、均整のとれた1枚。
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Goodbye holiday
はじまりの唄
2008年に広島県で結成。今年1月に初の全国流通盤『ソラリス』をリリースし、その名を日本中に広めつつある4人組ギター・ロック・バンド、Goodbye holidayのニュー・ミニ・アルバム。本作は、少年のひと夏の思い出を歌ったリード・トラックの「少年シンドローム」をはじめ、爽やかに疾走するロック・チューン「モノクロ」、ピアノやマークツリーなどの幻想的な音色が印象的な「茶色いうさぎ」など、"はじまり"をテーマにしたポップでキャッチーな7曲が収録されている。"はじまり"は、同時に何かの"終わり"でもある。そんな切なさも孕んだ楽曲たちは、これからの季節によく合うセンチメンタルな雰囲気も漂う個性のある曲ばかり。じっくりと聴いてほしい1枚だ。