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Japanese
そもそも、上野啓示というソングライターの気質とは、等身大の心と日々の風景をスケッチする繊細さ、そして、それをカラフルに染め上げる想像力豊かなストーリーテリングにこそある。だからこそ、カミナリグモの楽曲とは、どこまでもパーソナル、且つ、どこまでもブッ飛んでいる――という両義性を持ってこそ最高の形に仕上がる。その点で、この2年4ヶ月ぶりの新作、かなり最高。これまでのバンド編成から上野とghomaの2人編成に立ち返ったことで、完全にタガが外れたサウンド・メイク。フォーク・ロックにエレクトロ・パンクにオーケストラ・ポップにと、かなり自由。でも、その根幹で綴られる上野の独白を昇華した孤独と勇気の物語が、この音楽を聴き手に対して極めて親密なものにしている。とっても理想的な復活作。
上野啓示、成瀬篤志のふたりに、the pillowsのサポートも努める鈴木 淳、そして元くるりの森 信行を加えた4人体制が定着したからだろう、カミナリグモの音楽性は、年々、その肉体感を増している。90年代USインディーの雄・GRANDADDYを思わせる叙情的な鍵盤の響きと、骨太なバンド・サウンド。ギターのざらついた質感を残し、時にチープでローファイなアレンジを意図的に加えるなど、今のカミナリグモの音楽は、どこか掴みどころのない柔らかな質感を全体的に宿していた初期とは違い、生々しさや臨場感を聴き手にダイレクトに与えるものへと進化している。メジャー3作目となる本作は、その変化に更なる磨きがかかった上に、表情豊かなそれぞれの楽曲の描く物語も楽しめる、作品性の高いアルバムに仕上がっている。
不安もあるし期待もあるけど、先がわからないこと自体が楽しいっていうこともある
今の自分は、音楽を表現することや歌うことでしか希望を見出せないんです
2015.02.19 @渋谷7th FLOOR
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