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WHITE LIES (21)
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UKのポスト・パンク/インディー・ポップ・バンドによる6thアルバム。全英チャートで1位を獲得したデビュー作『To Lose My Life ...』などに関わったEd Bullerや、WEEZERなどを手掛けるClaudius Mittendorferをプロデュースに迎えた本作は、キャリアを総括したような作品に。ファンキーなカッティングが踊るTrack.1や、80sの質感を持ったシンセがきらびやかに彩るTrack.2、ドラマチックなサビを奏でるTrack.4、壮大なサウンドスケープのTrack.9、抑制されたハンマー・ビートからエモーションを爆発させるTrack.10など、時にノイジーに時にソフトに感情を揺さぶる楽曲はまさに粒揃い。着実な深化を感じる1枚だ。(菅谷 透)
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デビュー盤からハズレなしにヒットを飛ばしてきたロンドンの3ピース・バンドによる4作目。シンセを主体としたJOY DIVISIONに通ずるポスト・パンク・サウンドに加えて、ニュー・ウェーヴやニュー・ロマンティックの香りを漂わせる本作は、10代でのデビュー時と比べるとスタジアム級のサウンドへと進化していることを感じさせる。冒頭「Take It Out On Me」のループするフレーズをドラマチックに盛り上げる構成や、「Don't Want To Feel It All」のスティールパンの音色を思わせるポップなエキゾチカなど、その多様性は全盛期のU2に通じる勢いを思わせ、急勾配なフェードアウトや散りばめられた80's要素にもニヤついてしまう。現代にコミットしたシンガロング・ナンバーが満載の1枚だ。(峯 大貴)
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高速道路でトンネルを走っている時の感覚が好きだ(助手席だけど)。延々とループしているような錯覚と、暗闇から出口に向かっている実感が同時に味わえる、奇妙な一時だ。UKはウエストロンドン出身、本作でデビューを果たしたWHITE LIESの音楽性は、そんなトンネルを走っている時の感覚に似ている。暗闇を恐れるわけでも、暗闇を崇拝するわけでもなく、暗闇の中を光に向かって駆け抜ける感覚。人生の暗い部分から目を逸らさず、それでも希望をしっかりと持っていること。ロックが教えてくれることの一つは、きっとそういうことだ。一見、暗く、冷めているギターロックの先にある高揚感こそ、彼らの本質だ。JOY DIVISIONではなく、NEW ORDERになってほしい。(佐々木健治)