Overseas
2016年09月号掲載
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デビュー盤からハズレなしにヒットを飛ばしてきたロンドンの3ピース・バンドによる4作目。シンセを主体としたJOY DIVISIONに通ずるポスト・パンク・サウンドに加えて、ニュー・ウェーヴやニュー・ロマンティックの香りを漂わせる本作は、10代でのデビュー時と比べるとスタジアム級のサウンドへと進化していることを感じさせる。冒頭「Take It Out On Me」のループするフレーズをドラマチックに盛り上げる構成や、「Don't Want To Feel It All」のスティールパンの音色を思わせるポップなエキゾチカなど、その多様性は全盛期のU2に通じる勢いを思わせ、急勾配なフェードアウトや散りばめられた80's要素にもニヤついてしまう。現代にコミットしたシンガロング・ナンバーが満載の1枚だ。(峯 大貴)