Overseas
2022年03月号掲載
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UKのポスト・パンク/インディー・ポップ・バンドによる6thアルバム。全英チャートで1位を獲得したデビュー作『To Lose My Life ...』などに関わったEd Bullerや、WEEZERなどを手掛けるClaudius Mittendorferをプロデュースに迎えた本作は、キャリアを総括したような作品に。ファンキーなカッティングが踊るTrack.1や、80sの質感を持ったシンセがきらびやかに彩るTrack.2、ドラマチックなサビを奏でるTrack.4、壮大なサウンドスケープのTrack.9、抑制されたハンマー・ビートからエモーションを爆発させるTrack.10など、時にノイジーに時にソフトに感情を揺さぶる楽曲はまさに粒揃い。着実な深化を感じる1枚だ。(菅谷 透)