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LIVE REPORT

Japanese

"♡秋のTOKYOPINK FES♡"

Skream! マガジン 2023年12月号掲載

MAPA

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ZOC

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2023.11.11 ＠恵比寿ザ・ガーデンホール

Writer : フジジュン　Photographer：Masayo

TOKYO PINKの集大成且つ、新たな始まり。TOKYO PINK所属のメンバーが大集結し、"コショ活動10周年記念スペシャル2マンLIVE MAPA vs ZOC"、"TOKYOPINKFES オーディション発表スペシャル!"の2部構成で行われた"♡秋のTOKYOPINK FES♡"。METAMUSEとしての活動を終え、新メンバーを加えた新生ZOCの始動、新グループのお披露目、研修生グループの初ステージと、トピックス満載だったこの日。新たなフェーズへ突入したTOKYO PINKの最新型がここにあった。

会場を埋めるペンライトの光と大歓声に迎えられ、メンバー・カラーの新衣装で登場したZOC。METAMUSE期の代表曲である「乙女の心臓」で第1部は華やかに幕を開けた。「ハッピーエンド延長戦」と続き、明るく楽しい雰囲気だった会場は、「①④才」でダークな雰囲気へと一変。ZOCの代表曲「SHINEMAGIC」を披露すると、暗闇の中でスクリーンに映るZOCのロゴが撃ち抜かれ、映し出されたのは新しいZOCのロゴ。新たなSEが流れるとステージに立つメンバーが6人から7人に増え、間髪入れず始まった「ZOC実験室」で、新メンバーの荼緒あいみが加わった新生ZOCが爆誕！ 新曲「QUEEN OF TONE」も初披露し、「AGE OF ZOC」で力強くステージを締めくくった7人のライヴは、再始動したZOCに大きな期待を抱かせた。

この日で活動10周年を迎えた古正寺恵巳が気持ちいっぱいに歌う「アイドルを辞める日」で始まったMAPAのステージは、曲中に純白の衣装で揃えたメンバーが登場し、胸締めつける感傷的な歌とダンスで魅了。ドラマチックな楽曲に照明やスモークの演出も効果的だった新曲「Snowbud」の初披露、広いステージを華麗に舞った「蒼夜ミルキーロード」とたくさんの見せ場を作った中盤戦から、"私ひとりでは10年間を歩んでくることはできなかった"と古正寺が感謝を述べて始まったMCでは、MAPAが12月19日に現体制ラストとなるシングル『Snowbud / BIGHOUSE』をリリースすること、1月13日に新体制お披露目ライヴをすることを発表。"もうちょっとだけ、4人でのMAPAを楽しんでもらえますか？"と「四天王」、「怪獣 GIGA」を全力でエネルギッシュにパフォーマンスして、1部を締めくくった。

ZOCの新SEが会場に響き、広いステージに11人のシルエットが並ぶ。センターに立つ大森靖子にスポットが当たり、始まった第2部のオープニングを飾る曲はZOCとMAPAのコラボによる「ZOC実験室」。広いステージを埋め尽くす11人が歌い踊る圧巻のパフォーマンスで「family name」、「IDOL SONG」の3曲を派手やかに賑やかに披露すると、MCでは第1部でサプライズ登場したZOCの新メンバー、荼緒あいみを改めて紹介。続いて、10人フル編成でライヴ・ホールでの披露は初となる、今夏リリースされたMETAMUSEMAPAの「いちご完全犯罪」、「猫の国」をキュートにパフォーマンスした。

藍染カレン（ZOC）の司会で始まったのは、"TOKYO PINK オーディション"の結果発表。同じ思いを胸に共に活動していくという意味を込めた"TOKYO PINK MINDS"のグループ名が発表されると、6人の研究生がステージに登場。自己紹介のあと、オーディションで披露した「怪獣 GIGA」を熱唱。"グヮーオーッ！"の叫びに研究生の熱い想いを感じたこの曲に続いて登場したのは、MAPAにZOCのメンバーを加えた特別編成のユニット。「Nirvana」に続く、「恋愛以上期待未満」の間奏では、鎮目のどか（ZOC）がトランペットの生演奏を披露し、観客から温かい拍手が起きる。

TOKYO PINK唯一のシンガー・ソングライター はる陽。が、自身制作による映像をバックに歌った「FREESIA」の独創的な世界観で魅せると、宇城茉世（MAPA）の横笛と藍染カレンの拍子木で、座布団を手にした8人が登場。大森の紹介でこの8人が、TOKYO PINKの新ユニット 椿宝座であることが明かされ、会場中から大きな拍手が起きる。性別や価値観を超越したメンバーが揃う椿宝座が、大森靖子提供のBOYSGROUP「Vibes Vibes」を熱気溢れるパフォーマンスで堂々とした初舞台を見せると、フェスはいよいよエンディングへ向かう。

ZOCとMAPAと椿宝座による選抜ユニットで「ドグマ・マグマ」をパフォーマンスして会場を沸かして始まった終盤戦は、7人編成の新生ZOCが登場して、新曲「QUEEN OF TONE」を含む4曲を畳み込むように披露して最高潮の盛り上がりを生み、ラストはTOKYO PINK社歌である「マジックミラー」を総勢26名がずらり並んで熱唱する、圧巻の光景で終演。"音楽で人の日々を美しく写す鏡になりたいと思っていたのが、こんなにたくさんの心強い仲間を持つことができて、本当に幸せだと思います"と大森が語り、深々と頭を下げるTOKYO PINK所属アーティストたちの姿には、ファンと共に描く明るい未来しか見えなかった。

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