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THE PRODIGY WARRIOR'S DANCE FEST
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2009.09.20 @幕張メッセ
Writer 杉浦 薫
日本独自企画EP盤『M,A,D』をリリースしたばかりのHADOUKEN!のライヴが始まった。
オープニングの「Rebirth」から始まり、ヴォーカルのJamesが登場。2008年を象徴した曲である「Get Smashed Gate Crash」では、待ってました!とばかりにオーディエンスが一気に沸き、水の入ったペットボトルがそこかしこから天井へ向かって放たれた。
デビュー・シングルである「Liquid Lives」、そして最新シングル曲の「M.A.D」へ。以前彼らにインタビューした際、「今後はより、ダンス・ミュージックの方向に寄っていくと思う。歌を減らして、音そのものがより呼吸出来るような音楽にしていきたいと思っている。」とJamesが語っていたが、正にその言葉通り、アヴァンギャルドなシンセのラインに、一拍目と三拍目が強調されたダンスビート、歌というよりラップ的なヴォーカルが特徴的なナンバーだ。
続く「Declaration Of War」では、Jamesが腕を振り回しながらオーディエンスを煽る。そして「What She Did」の後、2010年1月に新しいアルバムがリリースされる予定であることが告げられた。そこから「What She Did」、「Mic Check」と続き、「Crank It Up」でモッシュが起き、ラストの「Bomb Shock」まで勢いよく駆け抜けた。
今までに彼らのライヴは2回ほど見ているのだが、音源のそれとは違い、ドラムが全て生音である為に、ロック・バンドとしての彼らは強調されているものの、音数の多い、厚みのある原曲が好きな筆者にとっては、正直物足りなさを感じていた。加えて、常に演奏の粗さも目立っていたのだが、今回のライヴにおいても、それはあまり改善されてはいなかった。特に、Jamesが絶好調ではない状態であったことからも、お世辞にも最高のライヴだったとは言えないだろう。
しかし、KLAXONSやLATE OF THE PIERのようなクールさではなく、トゥーマッチなフックや、えげつないメロディ・ラインによって、インディ・ロックが好きではない若いキッズからの大衆性も大きく獲得した天真爛漫な感性が未だ衰えていないことは、この日のライヴを見てからも明らかであった。
来年早々に発表されるニュー・アルバムに期待。
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