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Overseas
"a beautiful blur: the world tour" 9月25日(水)東京ガーデンシアター 開場 18:00 / 開演 19:00
LAのシンセ・ポップ・バンド LANYが、前作からなんと11ヶ月という短いスパンで新作アルバムをリリース。もともと多作なバンドではあるが、今作に関してはより彼らをクリエイティヴにする状況があったのだろう。前作は、誰もが身近な人との絆の大切さを再確認したパンデミックのなか、自身の家族や育った環境にフォーカスしたアルバム。だが、今作はそういったテーマを設けず、自由に日常を切り取ったのだという。2017年の1stアルバムからヒット作をリリースし続け、大きく動いた日常を自身の中で整理するような意味もあったのかもしれない。そのためか、サウンドのアプローチにも自由度があって、思い出の写真をめくるようなワクワク感がある。魔法のようにカラフルなLANY流ポップをぜひ堪能してほしい。
全米ビルボードの新人アーティスト・チャートで1位を獲得、"SUMMER SONIC 2017"への初出演、初来日が決定と、注目を集めているLA発3ピース・バンドの1stアルバム。"世界で一番美しいセツナ・ポップ"というキャッチフレーズどおり、「The Breakup」を始めとする楽曲で聴かせるPaul Klein(Vo/Key/Gt)の儚げな歌声は言葉の壁を越えて胸に迫るものがあり、聴いているうちに徐々に引き込まれる魅力がある。「Super Far」、「Overtime」など、シンセを中心として作られているサウンドには80sのニュー・ウェーヴ、ニューロマンティックの匂いがあり、2014年結成の彼らが楽曲になぜこうしたアレンジを施すようになったのかが興味深い。途中、セリフだけの「Parents」を挟み、日本盤ボーナス・トラック6曲を含め全22曲という大ボリュームの1枚となっている。
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