Overseas
2017年08月号掲載
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全米ビルボードの新人アーティスト・チャートで1位を獲得、"SUMMER SONIC 2017"への初出演、初来日が決定と、注目を集めているLA発3ピース・バンドの1stアルバム。"世界で一番美しいセツナ・ポップ"というキャッチフレーズどおり、「The Breakup」を始めとする楽曲で聴かせるPaul Klein(Vo/Key/Gt)の儚げな歌声は言葉の壁を越えて胸に迫るものがあり、聴いているうちに徐々に引き込まれる魅力がある。「Super Far」、「Overtime」など、シンセを中心として作られているサウンドには80sのニュー・ウェーヴ、ニューロマンティックの匂いがあり、2014年結成の彼らが楽曲になぜこうしたアレンジを施すようになったのかが興味深い。途中、セリフだけの「Parents」を挟み、日本盤ボーナス・トラック6曲を含め全22曲という大ボリュームの1枚となっている。(岡本 貴之)
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