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Japanese
"スカート Presents 炎のフリーライヴ2024" 9月13日(金)代官山UNIT OPEN 19:00 / START 20:00 出演:スカート スペシャル・ゲスト:井上花月(Laura day romance) / PUNPEE DJ:パソコン音楽クラブ
2021年の「fever」、「東京の夜」、「happyend」の3ヶ月連続配信に続く2ndアルバム。フォーキーでいて都会的な街のざわめきも織り込まれたサウンドも、そこに風のように流れるメロディも、今作ではより洗練され、エヴァーグリーンに磨きがかっている。静かで透明感のあるギター・サウンドに物語を吹き込んでいくのは、井上花月のヴォーカルだ。柔らかく甘みのある声の中に数滴の憂いや毒っぽさが交じって、その歌にアンニュイな陰りを落とすヴォーカル、言葉を漂わせるような発語の心地よさが、現実と音楽との境界をぼやかしてしまう。揺らぐ蝋燭の炎を眺めていると、いつの間にかひとり物思いの時間や静かな記憶に触れるように、マジカルな時間に滑り込んでいく時が味わえる。そばに置いておきたいアルバムだ。
大学のサークル仲間で結成し、EPやシングルをリリースしてきた4人。この1stフル・アルバムは、ひとつの街をテーマに悲喜こもごもの日常を詩的に描いた作品になっている。男女Voで紡ぐポップで切ないメロディを軸としたインディー・ロック的な作品から、今回は立体的に音で景色を描いていくようなサウンドとなった。ネオアコや芳醇な日本のポップ・ミュージックの、系譜やエッセンスを汲みながら、音の隙間にも物語を宿していて歌の奥行きを生んでいる。耳をすませばどこか懐かしい街の風景やざわめきが聞こえ、季節の香りが立ち上ってくる音楽となった。20代の彼らが決して背伸びをすることなく、ここに封じ込めたタイムレスな桃源郷。そこには時折パンキッシュなつむじ風も吹くので、油断ならず、刺激的だ。
今年で活動10年目を迎える、澤部 渡によるソロ・プロジェクト、スカートの両A面シングル。サッポロビール"第96回箱根駅伝用オリジナルCM"テーマ・ソング「駆ける」と、テレビ東京系ドラマ25"絶メシロード"主題歌として書き下ろされた「標識の影・鉄塔の影」というダブル・タイアップ作品であるが、そんな事情を知らずとも思わず聴き入ってしまう求心力を確かに感じられる。「駆ける」のシンプルな構成だからこそ際立つサウンドのメリハリと展開の美しさ、サビへ流れる"泣きのメロディ"の巧みさもさることながら、コンパクトでかわいらしい印象の「標識の影・鉄塔の影」の歌詞に輝く、慈しみ深い情景描写には目を見張る。2曲それぞれに聴く者の日常に可憐な花を添えるような、静かなドラマチックさが満ちている。
静かに着実に心の灯火となる新たなスタンダード曲を2作連続でリリース
ロック・シーンの新星が架空の街を舞台に描く、詩的でフレンドリーな群像劇『farewell your town』が完成
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